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はだし三禅定

三禅定とは、富士山・立山・白山の三霊山を巡礼する、
日本国内で最も壮大かつ苛酷な霊山・寺社の参詣旅行です。
江戸時代では三河、尾張の国で盛んだったそうです。

昔から日本には山には神が存在しているという山岳信仰がありました。
人々が崇拝し、祈りを捧げ、生きる力をもらうという、
素朴な暮らしを私たちは綿々と続けてきました。

現代の我々は祈りを失ってしまいました。
漠然と自然や先祖に対して手を合わせて感謝するということさえも…
100年、150年前の日本人なら普通にしてきたことが、
全くできなくなってしまって久しいです。

はだしになって山を歩き
天と地とつながりながら、
山の大自然に空っぽな筒状の身を晒したときはじめて、
祈りを失ったということが
混迷する日本社会の諸悪の根源なのだと直感しました。

祈りのある日常を取り戻すため、
現代的な尺度かつ、野生的な尺度かつ、現実的な尺度で
三禅定を復活させること、
三山を一筆書きにつなぐのではなく、
最短ルートであったとしても、
はだしで全身全霊で三山を登拝する、
それが最も本質的で合理的な方法だと考えました。

それが現代日本ではだしを深く知ってしまった、
自分自身の役割であるのだと諦観しています。
いよいよ今週末、立山はだし登山がはじまります。

https://note.com/mansandals/n/n7559848a6996

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