見出し画像

12.いよいよ補給へ

・ようやく取れた飛行予約

4月17日   ・・・東京事務局にあてたFAX

ようやくファーストエアーの飛行予約が決まりました。4月22日(火曜日)天候の状態に問題がなければ、補給を実行する予定です。昨日と今朝の話では、スケジュールがつまっているのと、天候のくずれにより不可能だとの事でしたが、ピーターさん・テリーさんのバックアップもあり、他のスケジュールをずらし、大場さんの補給予約を入れてくれたようです。

今のペースですと大場さんは4月18日夜には、北極点に到達すると予想されます。ファーストエアーの話では、4月19日は以前よりスケジュールが入っているため、絶対無理という事です。食料・燃料の問題又、あまり補給が遅いとイーパブを発信される恐れもあることをピーターさん・テリーさんから話してもらった結果、4月20日の北極点ツアーの便に食料10日分・燃料5リッターを積み、飛行機より投下してもらう段取りをとる事ができました。

費用は非常に安いということです。この際に、大場さんのいる場所へ降りられるような場合は、無線機を渡してもらえないかを相談してみます。投下する場合も補給品の中にメッセージを入れ、4月22日の補給まで北極点で待ってもらいたいというメッセージを入れることにしています。そのメッセージには、北極点以後の補給を3週間毎にする提案と予算を確保する準備をしている事も入れるつもりです。

今回同時期に、オランダ・イギリス・河野さん・北磁極アタックとたくさんのチームがスケジュールを入れているので、特に北緯88度以北についてのフライトは、十分な待ち時間をとらないとこちらだけの都合が通らないのを実感しています。大場さんと無線連絡できない事がいろいろな事を難しくしています。補給は2~3日おきの適切な無線交信により、補給日を決めていかなければならないと思います。

明朝、補給品をファーストエアー社に届ける時、具体的な今回の費用を確認する予定です。スケジュールが二転三転しており、荷造りも3回目になり、このままスムーズに天候のくずれがなければいいなと心配しています。

画像2


・アルゴスデータ

4月19日 PM11:30 ・・・東京事務局にあてたFAX

北極点ツアーの飛行機は、大場さんの10日分の食料及び5リッターの燃料と無線機を積んで、今日の朝既にレゾリュートを出発しています。飛行機が北極点に着く頃に、大場さんの持っているハンディキー(アマチュア無線)の届く範囲(3~5km)に大場さんが入っていれば、荷物の投下か手渡しが可能です。

また1時間毎位に大場さんの位置をつかむことができれば、航空無線でツインオッター機にファーストエアー社が連絡して、大場さんの近くに行くことができるでしょう。大場さんの位置をアルゴスデータにより、速やかにつかめるかどうかがカギです。南西に移動しているのは、流されているのだろうとピーターさんは言っています。

4月22日発の補給機は、ユーレイカという所で1泊しなければならず、北極点に着くのは4月23日になります。この事は今朝決まりましたので補給品のボックスに張ってあり、投下物資が届けば、大場さんに伝わるはずです。

今やらなければならないのは、補給のための小・中アルゴスデータをできる限り早くつかみ、ファーストエアー社と私の方に送ってもらうことです。他のチームとピーターさんの話では、他チームのアルゴスは、発信1時間後にデータが取れて、非常に早いと聞いています。早くなるよう努力・調査してみてください。費用がかかればできるのか?どうしてもっと早く位置をつかむことができないのかを知らせてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?