アガペー

透明な魂より
光り放つおんなよ
いづこのそらが美をば宿すものかや
そなたの美は深淵かつ果てしなく
矮小なる絵師の筆持つ手は憤りと懺悔に振るう
膨らみと窪みの情のままに流るる線の微かなる
うなじをなぞりて肩に乳房をうねる
脇腹に締め込まれた銀河に拡がる子宮の辺り
穏やかなる息のたしかさよ
ここの今には美の真理があり
アガペーとエロスの間を出づらば
ペニスに勃起の命受く絵師の歓喜
朱いペニスがカンパスを踊り狂い
果てに絵師は稲妻を仰いで焼け焦げり
残されて笑ふ影濃しきまま
焦げ残りのペニスばかりが踊りを続ける
おんなの源はイブ
イブは罪の源
故に慕わしきはおんな


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