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四則演算で分析してみた その3 ~東京電力 株主代表訴訟 遅延利息編~

2022年7月13日が何の日か皆さんご存じだろうか。
感の良い方はお気づきかもしれない。そう。今回の記事のタイトルである東京電力の株主代表訴訟の判決が出された日である。
 
筆者達は法律の専門家ではないため、判決内容がどうのこうの述べるつもりもないし、述べる能力もない。しかし、判決文を見たとき衝撃が走った。
 
判決文の主文の項番1には次のように記載されている。※1
「被告A、被告B、被告C及び被告Dは、東京電力に対し、連帯して、13兆3210億円及びこれに対する平成29年6月2日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。」
 
約13兆円の損害賠償の年5分の利息(遅延利息)ってナンボやねん…
そんな風に感じた筆者達に「遅延利息は四則演算で簡単に計算できる。今後の人生の教訓として計算しておくべきだ。」とゴーストが囁いた。
 
それでは直感に従って計算してみよう。
計算式はこうだ。
①元本 × ②1日当たりの利率 × ③遅延日数 = ④遅延損害金総額 

そして、①から③の数字は次のとおり。
①は13兆3210億円
②は年5分を1日当たりの利率に計算しなおすと、0.05÷365=0.00014…
③は2017年6月2日から2022年8月3日(※2)は日数にすると、1887日
 
これをエクセルで計算してみた結果はなんと… ④=3,443,387,260,274円!
数字の羅列ではピンとこない。丸めてわかりやすく表示するとその額は…

約3兆4000億円!!


初日不算入や、小数点以下の切上げ切捨てなど、細かい法律のルールもあるし多少精確性を欠くかもしれないが、利息だけでこの数字だ。こんなもの、払えなくて払えなくて震える。

ちなみに、1日元本の支払いが遅れると1日当たり1,824,794,521円!
これまたわかりにくいので丸めて表示すると、

約18億円!!


毎日18億円借金が増えていく。絶望しかない。

金額があまりに大きすぎるため、自信がなくなってきた筆者達は、遅延利息が計算できるウェブサイト(https://calc.curium.jp/finance/interest/)を見つけたので、検算のために入力してみたのだが、

計算できないッッ!


損害賠償の金額があまりに大きすぎて、元本欄に入力できないのだ。
これが今回の一番の衝撃であり、また、笑劇であった。
13兆円の損害賠償というのは、それほど世の中の人々が想定していない莫大な金額なのだろう。
 
今後も、四則演算で色々分析していきたいと思う。
次回の四則演算シリーズに乞うご期待!!

以上

※1 原文には被告らの個人名が記載されているが、被告らのプライバシーへの配慮から、匿名表記とした。
 
※2 被告らの支払いが終わるまで遅延利息がチャリンチャリンと発生するため、厳密には遅延利息の総額を計算できないのであるが、本記事の公開日である2022年8月3日に支払われたものと仮定した。

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