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拘縮の話―拘縮の原因とケア2

ポイント1.首





最初は首からです。
枕は首の後にしっかり入っていますか?
枕の入りが浅いと首の後に支えがないと、筋肉が緊張して拘縮が進みます。





枕を深く入れて隙間をなくし、首の筋肉の緊張をやわらげてあげます。





ポイント2.肩





次のポイントは肩です。
肩の後ろに隙間があると不安定になり拘縮が進みます。
このため肩の後ろに隙間がないか、手を入れて確認します。





隙間があった場合は、タオルやクッションを隙間に入れて筋肉の緊張を取ります。
肩が楽になると、肩甲骨が開くので上半身の反りや硬さがやわらぎます。





ポイント3.腰





腰から背中の下に隙間があると骨盤が前傾し、呼吸がしづらくなります。
呼吸がしづらくなると、全身が緊張して拘縮が進むため。肩同様に腰の下に手を入れて隙間がないか確認してください。





隙間がある場合は、膝と股関節を立てます。
膝と股関節をしっかり立てると、腰の隙間なくマットレスに付きます。
不安定にならないようにクッションなどを使って、安定した姿勢にします。





ポイント4 ねじれ・傾き





首や膝がねじれていたり、肩を結ぶセント腰を結ぶ線が平行でない場合は、身体に違和感や痛みが生じ、拘縮が進みます。
見た目でねじれ・傾きが確認できる場合は、NGです。
肩や骨盤の位置を手で動かし、すぐに直します。





正しいケアをする上で、大切なことがあります。
それは「その人が介護を必要とするようになった理由」を知ることです。
どんな人であっても、介護が必要になった理由は3つのどれかに当てはまります。





1.高齢による身体機能低下
2.怪我や病気で後遺症が残った
3.慢性的もしくは進行性の病気による身体機能低下





この3つの他に生活していく上で、「誰かの支援が必要である」場合は要介護認定を受けられます。
介護の専門性の1つに、「その人の生活をできるだけよい状態で継続させること」があります。





立ち上がり介助の時、「その場で立つことが出来る支援」だけでなく、「可能な限り立ち上がりを続けられるための支援」を目指すこともあります。
このためには、障害の特性をしっかり知っておく必要があります。





片麻痺の人が健側を酷使すると健側の膝を傷めたり、麻痺側が拘縮したりする可能性があります。
障害には、それぞれの特性があります。





その特性を知らないままケアを行うと、誤ったケアになり兼ねません。
「どうしてこの人は介護を受けているのか」と言うところで、相手を観察する必要があります。





原因かと思う病気や後遺症について情報収集してみるのもよいかと思います。

介護歴が約10年くらいの者です。これからの介護の未来とビジネスモデルについて色々思いあぐねています。介護の未来が明るものになるようにしていきたいと思っています。