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ありがとうと言われる仕事

2023年から2024年に変わる年末年始はマッサージのお仕事をしていました。
言うても、コロナ禍5類明けの初めてのお正月。
世の中が思うよりお仕事上動けなかったという方も多くて、前年までと少し違う人たちの来店が増えそうだなと思っていました。

県外からのご来店も多くて、31日はあまり馴染みのないお客様が多かったです。

元旦に「開いてて良かった〜〜」とご来店くださったお客様は
「朝予約して取れてほんとよかった!今日も開けてくれてたんですね」と仰られて、「もちろんです!年末年始のお休みだからこそお疲れを取りたい方も多いからですね。」

お役に立ててよかった!

そんな気持ちで毎日を一生懸命に過ごしているのですが、
「人にありがとうと言われる仕事はいいですね」と仰ってくださって、とても嬉しかったです!

そのお客様は「僕なんて言われることはないですから」と言われるけれど、飲食店経営の方でした。
「美味しいは幸せ度のかなり高いパーセントを占めてるじゃないですか!」
「僕は厨房に居てお客様の前に出ることはないから直接言われることはないんですよ」

「カミさんは当たり前になっていてご飯作ってもありがとうも言ってくれない」


当たり前になっていて、感謝されていないかもしれないけど
世の中には「ありがとう」と言われる仕事が山ほどある!

逆を言えば、
「ありがとう」と言われないような仕事はほとんどない。
犯罪くらいじゃないだろうか?

オートメーション化された仕事も、効率よくするために考えられたものでありそれを考えた人にありがとうだし。

夜中に道路の整備をしてくれるから安全に走行できる。

淡々とこなした方が揉め事が起きなくていいようなこと、例えば自動レジとかは最たるもの。
棚の補充に専念してもらえるし、補充してくれる人がいるから買い物ができる。

私は、お互いに笑顔で「ありがとう」と言い合える時代を思い出したいと思う。
そう、私の小さい頃は買い物をしたらお客さんが「ありがとう」と言っていたし、バスを降りるときは乗客が運転手さんに「ありがとう」と言っていた。
言わないほうが躾が悪いと思われていた。

商品を手にいれる対価がお金であり、そこにサービスをする人の人生は含まれるものではない。

要するに、下僕のように店員を扱うお客さんは甚だ勘違いであると思うのだ。

私のマッサージ店も、昔は勘違いしたお客さんが来ていたけどお帰りいただいたことが何回もある。
大幅に遅刻してきて怒り出すとか、感染症だらけの足をオイルマッサージのメニューを選ぶとか、、、。

遅刻して来られると次のご予約時間のお客様をお待たせしてしまうことになるから、時間をずらすことはできない。
5分なら取り返せるけれど、15分は無理だ。
「じゃあ帰る、もう二度と来んぞ!」と脅迫まがいな言い方をされるので「どうぞ」とあっさりお帰りいただく。

セラピストの手に感染症うつれば、それは他のお客様に移すことになる。
だから「そこは触れませんね」とお断りする。
「他の人はやってくれた」と食い下がるお客さんもいるが、「私はできませんね。他のお客様に移すわけにいきませんから」とお断りする。

いろんなことがあったけど、そうやってお客さんへのサービスを守るのも私たちの勤めであると思っている。もう変なお客さんはほとんど来ない。



ありがとう!と言われること


それは、簡単なことではないし、影なる努力もたくさんある。
〝いろいろ〟を乗り越えて
ありがとう!と言われる仕事であることを目指したい。

そして、いつでも〝ありがとう〟を言える自分でも居たいと思う。


感謝を忘れないことは自分が幸せを味わう秘訣。