暇すぎて自己分析をしてしまう今日此の頃

とある事情があり、専業主婦という名の無職をしている。
働くこと自体嫌いではないが、自分の家が大好きな”The インドア”且つ、”The 夜型”なので、朝早く起きて家を出ていかなければならないという行為自体がとてつもなくストレスだった。
だから、今の生活は悠々自適で、こんなにのんびり過ごしていていいのかしら、と思うくらいストレスフリーな生活を送っている。いや、送らせてもらっている。旦那よ、すまん。ありがとう。家事はちゃんとやるからな。

「そんな暇な生活を送っているから考えなくてもいいことを考えるんだ」と毎朝通勤電車の波にもまれている会社員に言われれば返す言葉もない。が、それはそれとして私は考えることが好きなのだ。
これは、たとえ私が会社員であった数年前でもやっていたことなので、ただ暇だからという理由だけではないことは前提としておいておく。
(いちおう15年会社員としてフルタイム勤務はしていたよ)

で、タイトルでもある「自己分析」に繋がる話に入っていくのだが、わたしは今夏に開催される友人の結婚式についてもんもんとしている。
よく聞く「そんなに行きたくなきゃ断ればいいじゃん」問題と言ってもいいのかもしれない。そう、わたしは大好きな友人の結婚式にも関わらず、その結婚式にちょっと行きたくない、と思ってしまっているのだ。
……行きたくない。うーん、行きたくないとも違うのかな。その友人のことは大好きだし心からおめでたいことだと思っている。ただそれはそれ、これはこれ、と切り離した部分で解せない部分があるんだよ……
この解せない部分を思い切って他の第三者に聞いてみたところ、わたしの意見を凄く分かると言ってくれた人と、考え過ぎじゃない?と言った人がいたので、これはもうどっちが正しいとかじゃないことは分かっている。
分かってはいるが、どうしてももんもんとするのでここに吐露させてもらうね。

①そもそも結婚式を開く条件に、「わたしが参加すること」が入っていた。

今回結婚式を開く友人というのは学生時代の友人で、同じバンドのメンバーだ。メンバーは今全国に散り散りになっているので、結婚式で揃えば15年以上ぶりにともに演奏することになる。
友人は音楽が大好きだ。
自分で作曲もするし、楽器の演奏もする。たぶん音楽がなければ生きていけないようなそんな人だ。とても行動力とカリスマ性がある人で、わたしはこの人から多大な影響を受けた。本当に尊敬すべき友人である。
「久しぶりにみんなで演奏がしたい」「みんなが集まるなら結婚式をやろうと思っている」
そう言われたとき、悪い気はしなかった。友人らしいなとも思った。
でもそれと同時に、断りにくいなとも思った。なぜなら、わたしが反応する前にバンドのメンバーはその結婚式にOKを出していたからだ。
その時点で断ろうと思っていたわけではないが、これ、わたしが「行けない」と言えばこの結婚式自体がなくなってしまうってこと?って考えたら、断れなくない?

しかもこの時点では、披露宴とか二次会で1曲みんなで演奏しようよくらいのノリだと思っていた。
はっきりいって、別にバンドの演奏はお世辞にも上手くない。でもってわたしなんてカスみたいな演奏しかできない。これは謙遜とかではなく。楽しければそれでいいよね!みたいなノリのバンドなので、クォリティなんて欠片くらいあれば儲けものなのである。
依頼された曲、1曲じゃなかった。

・ウェルカム演奏で3曲(暗譜)
・新郎新婦入場で2曲(暗譜)
・披露パーティーで1曲

だったかな?まだちゃんと見てないけど確か。
えっ、ハードルが高くないか?友人は「そんなにかしこまらなくていいよ」とは言っていたけれど、送られてきた結婚式場の写真を見たけれど、ちゃんとした、よくある、普通の結婚式場なのよ。レストランウェディングとかじゃなくって。みんなお酒が入っているであろう披露宴や二次会ならまだいい。えっ、新郎新婦入場で演奏?本来パイプオルガンや聖歌で荘厳な雰囲気のあの場面で演奏するの?
そうなってくると話は別で、間違えてもいいか~みたいな軽いノリで引き受けられるものでは決してない。
いくら仲の良い関係性でもさすがにこれは考える。でももう行くって言っちゃった手前自分だけグダグダ言うわけにもいかない。やるしか、ない……のか……

②宿がターミナル駅から離れている。

離れていると言っても4駅。時間にして20分ほど。その駅から徒歩20分くらいの距離に宿をとりますと言われた。
なんで??
これを遠いとみるか、近いとみるかは人それぞれなので、遠い近い論争はおいておいて。前提としてこの結婚式は8月です。なんならお盆です。宿泊(2泊)を伴うため、あなたはそれなりの荷物を持っています。だったらどうだろうか。
それでも近いと感じるならばそれはもう感覚の違いなので話は終わりなのだが、わたしの当日の行動シュミレートではそれだけで結構負担だと感じた。
徒歩20分の部分はどう考えてもタクシーだろうが、それでも、だ。
しかも、わたしの現在住んでいるところからそのターミナル駅までは在来線、特急、新幹線の乗り継ぎで片道5時間ほどである。
特急と新幹線の往復チケットをおさえるだけで結構な労力だ。もう日付まで言ってしまうがお盆初日だ。ハードルが高い。そこから更に移動させるの?えっ、宿はターミナル駅付近にしてくれても良いのでは?って思うのはあまりにも心がないだろうか。
というわけで、お金はかかるが、自分で宿を手配しようかどうか絶賛悩み中である。

もやもやの原因は主にこの2点かなと感じている。
暇だから考えちゃうんだよと言われれば何も言えないし、旅行に計画性を求めない人にも②の面倒くささは伝わらないかもしれない。
ただ、わたしは旅行はある程度の計画をたてたい人だし、最悪の事態を想定して動かないと実際に起こったときにどうしたらいいのか分からなくなってしまう。
あと、これは不本意なのだが、自分の結婚式を思うようにあげられなかったのも要因のひとつだと思っている。
わたしとある程度関わったことがある人ならもしかしたら察するかもしれないのだが、わたしは企画したり事務作業したりするのが大好きなのだ。
どうやったらスムーズに動けるか、ここに根回ししておくことであそこがクリアになるからあっちにも手を伸ばすことが出来る。この言い回しだと分かりづらいからこういう注記を入れておこう……etc
そんなわたしプレゼンツの結婚式企画、企画段階で楽しかった以外の何物でもない。どうやったらみんなが楽しんで帰ってくれるか。どうやったら負担にならず純粋に楽しんでくれるか。結局コロナ禍によって人を呼ぶことが出来なくなったことが本当に悔やまれる。いまだに悔しい。
(結果、来てくれた人全員が100%とまではいかずともまぁまぁ楽しめるものになったのかは、開催されなかった以上わからないのだが)
わたしだったら、人に出し物を頼む……そもそも人に出し物を頼むこと自体負担だから向こうからやりたいと言ってくれる人にお願いするつもりだった。むしろ誰かの負担になるような出し物なんてない方がいい。
万が一頼むのであれば、それなりにお金を出す。
「みんな音楽好きだから練習も楽しいよね!じゃあ、よろしくね!」って思われているのかもしれないけど、少なくともわたしは練習が嫌いだ。
音楽は確かに好きだけれど、あなたの好きとわたしの好きのベクトルはたぶん違う。
そういうことが音楽じゃなくても起こりうると思う。

あとはまぁ、そうだな。わたしも旦那も遠方出身だから、結婚式場は遠方の人が行き来しやすい場所にしよう。宿も式場から近い場所にして負担をなくそう。
お車代はいくら出そうか、宿代はこちらで負担しよう。みんなが心から来たいと思える式にしようってめちゃくちゃ考えていた。
わたしも結婚式を7月にしようと考えていたから、暑さ対策も色々考えていた。トイレに制汗剤や汗拭きシート、メイク直しが出来るスペースをつくろうとか。そもそも外を極力歩かなくていい導線づくりとか。
だから、そういうある意味心配性なわたしの結婚式に対する考えと、そうじゃない人の考えには大きな差がある。
別に、今回の友人の対応が人道に逸れているとかありえないとかいうわけじゃない。ただ、自分だったらやらない。その一言に尽きるのだ。

現にわたしが「行きたくない」って思ってしまっているのだから、わたしが企画側であればもうそれは成功ではないじゃん?って思ってしまうよ。

まぁね、本当、考えすぎなんだよなぁって思う。
暇だよ。忙しかったらこんなこと考えないのかもしれないよ。だけどね、暇じゃなくてもわたしは考えるし、考えすぎる自分が嫌いじゃないんだよ。この性格のせいで損したこともあるけど、良かったこともいっぱいあるし。
でもなぁ、「考えすぎだよ」の人がいると同時にわたしの話を「凄くわかる」と聞いてくれる人もいるってことは、個人的には心配性な人の立場にたって物事を進めた方がわたしは良いと考えているよ。
結婚式や企画事はそういう人がいるべきだとまで考えているよ。
だからなぁ、たぶんあれなんだろうなぁ。結婚式を”プライベートなこと”というよりは、”いち仕事”みたいな感覚で見てしまっているんだろうな。良くないよね、ほんと良くない。

でもね、擦って申し訳ないけど、わたし自信がインドアで出不精でおうち大好き人間だからこそ、プライベートだろうが仕事だろうがそういう人を外に連れ出したい!と思わせるようなものこそ企画者の力だと思うし、結婚式もそうあるべきだと思ってるんだよ。だから友人を祝いたいとかそことはもう別の気持ちなの。企画者としてどうなの!?ってもやもやしてるの。
だけどきっと「考えすぎだよ」の人間からすれば、わたしは人の心がないように見えてしまうのだろうな。と、思ったりもする。否定は、出来ないけど。
否定は、出来ないけど。

あと、結局ホスピタリティを高めるにはある程度の投資がいるので、万全には出来ないとは思っている。
でも、「考えた結果出来なかった」のか、「そもそもそんなこと考えもしなかった」はね、企画(結婚式)を相手に伝えるファーストインプレッションで大体わかる。
だからなおさらね、もやもやしています。

こんな細かいこともやもや考えるような嫌な人間でいたくないのになぁ。まぁ出来る限り自分自身も友人も傷つけないように上手いこと立ち回れたらいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?