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それにしてもなんで『今』なの

4月から、職場をかわる。職場をかわるということは、最初のうちはどうしても戸惑う。物の位置、作業手順、それぞれのローカルルールに慣れていくには相応の時間がかかり、緊張を伴う。

4月から、夫が単身赴任を終えて戻ってくる。詳細は省くがもとが他人、夫婦というのは自分にない要素を取り入れて偏りを修正していくという一面があり、当事者間ではそれ相応の苦痛を伴う部分があると私は考えている。『善かれ』と思っても相手にとってはとんでもないことだったりするものだ。一筋縄ではいかない難しさがある。人間『善かれ』ばかりではなく、『これくらい良いだろう』という甘えもあるから厄介だ。

そんなとき、何故『今』?ということは起こるものだ。
しかし何故『今』なんだろう。

午後、妹から「お母さんが肺炎で入院した。ステロイドパルス治療をするから2〜4週間入院するらしい。お父さんの食事の世話とか、なるべく行ってしようと思うけど」とLINEが入ってきた。

はい?
なんで『今』?
2〜4週間?

できる範囲でって、父は先週要介護3の認定がおりたところ。おそらくは座りっぱなしの生活が影響していると私は思うが、腰椎の特定の箇所に圧がかかったのであろう、亀裂骨折(ひび)で、母に頼りっぱなしの度合いに拍車がかかっているところだった。
おそらくは、母の日常の過労も影響しているのだろう。
後で母を見舞ったときに聞いたことによると今日、父が「踵がしびれている。脳梗塞だったらいけないからかかりつけの内科に連れて行ってくれ」と言ったので2人でかかりつけの内科に行ったらしい。医師は、「アンタの方が重症じゃないか!」と母を見て言い、肺炎と診断、すぐに第三次救急に行くことになったという。見舞いに行って母から経緯を聞いたのだが、座りっぱなしで踵の同一部位を接地していればしびれもするだろう。父はどこまで『かわいそうなボク』をやっているのか。そもそも、散歩程度の歩行や自分のことを自分でする程度の日常動作をしなければ筋力が弱るよと私は会うたびに言ってきたのだが。

妹がどんなに善意で言っていても、身内だけの介護は無理だ。
共倒れは目に見えている。
要介護3。ショートステイが使えるはず。
来週には介護事業所のケアマネジャーと契約することになっていた。それから両親の考えに沿ったケアプランを立ててもらってサービス事業者と契約。ケアマネジャーとの契約の時には私と妹も同席することになっていた。
それ、もっと急げないか?時計を見ると16:45。契約予定の、地域包括支援センター併設の介護事業者は17:15まで。電話に飛びつく。幸い契約予定のケアマネジャーさんがいて、電話を代わってくれた。ショートステイ利用までの手順を説明してくれるのだがよくわからない。
「今からそちらに行きます。ギリギリになるかもしれないけど、行っていいですか?」
快く承諾してくれ、自転車を飛ばす。
感じのいい、穏やかそうなケアマネジャーさんがすぐに出てきてくれた。
対面で聞く説明は電話経由とはやはり理解度が変わる。
すぐに予定表を確認して契約の日時を2日ほど早めてくれ、すぐに1ヶ月のショートステイが可能な施設を当たると引き受けてくれた。GWが近づく時期なので、ショートステイの需要が高まる時期だとのこと。

有意義な面談を終え、母の入院先に行く。売店で、ドライシャンプーと、厚手の靴下2足、ポカリスエットを買う。
思ったよりも母は元気そうだった。


それにしても、どうして『今』なの…。

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