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なぜか気持ちが落ち着かない理由の在処

新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金という制度がある。

ものすごく簡単に枝葉を取り払って言えば。
小学生の子どもの保護者が、子どもの新型コロナウイルス感染症罹患や小学校の休校により仕事を休まざるを得なくなったときに、事業主がその従業員の休業に対して、通常の年次有給休暇とは別に、有給(満額)の特別休暇を与えた場合が対象となる。
その休暇に対して支払った額の100%というわけではなく、上限はあるが、後日事業主が申請することによって、事業主に対しておりる助成金。
リーフレットのリンク  

https://www.mhlw.go.jp/content/000959316.pdf

Q &Aのリンク

https://www.mhlw.go.jp/content/000996917.pdf

この助成金、原則として小学生以下の子(障害等の例外あり)が新型コロナを原因として学校(や幼稚園、保育園、認定こども園その他いろいろ。保護者が仕事中の預け先)に通えない状態であれば、保護者の健康状態を問わず対象だという。保護者自身が新型コロナに罹患して、働けない状態で仕事を休んでいる期間でも、本来働くはずだった日に有給の特別休暇を与えれば申請対象になる(保護者が罹患していても、そのために傷病手当金を受ける日は有給の特別休暇というわけにはいかないが)。

小さな子どもを育てる労働者が保護されるという点においては、とても良いことだが。

それはともかくとして。

この感染症は、とにかく特殊だとつくづく思う。
新興感染症だからということはあるだろうが、扱いがとにかく特殊なのだ。
例えば、病名が、麻疹だったら。
手足口病だったら。
嘔吐下痢なら。
結核だったら。

預け先に行けない子どもが休んで家にいる。親は子どもを置いて仕事に行けない。
預け先に行けない子どもが休んで家にいる。親もその原因の病気に感染して仕事を休んで床に臥している。
と、したら。

有給の特別休暇はもらえるか。
雇い主に対して、小学校休業等対応助成金は支給されるか。


どういうルールになっているのかが、今回の感染症については、自分のこれまで生きてきた経験や常識で判断できない。上からの回りくどく難解な通達や複雑なマニュアルに依らなければ間違える。
上からの指令を論理で理解しようとしても、
「上がそういうことに決めたから」
というしかないようなルールになっているように思える。
行動制限しかり、ワクチンしかり、感染予防手段しかり。

下手に自分で考えるな。
自分で判断しようとするな。

という、強いメッセージ性を感じる。

民衆は、みずから考えるとすれば、いかに素直に忠実に上からの指示に従うかの一点についてだけでよい。

という、一貫した強いメッセージが伝わってきて、
これまでは(建前だったのかもしれないが)『自分で考えろ』というメッセージを受け取って生きてきたつもりだった私は気持ちが落ち着かない。

私の勘違いであればもちろん、それに越したことはない。


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