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お産が安全を約束されたものだなんて、誰が言ったの?

予防接種法を変えようとしている者たちよ。
お産が安全を約束されたものだなんて、誰が言ったのだ。
なぜそんなことを思い込んだのだ。
傲慢にも程がありはしないか?

約40週にわたり、自分の体の中で自分ではない人間を育むのだ。ひとりの(場合によっては複数の)人間が外に出て生きられる状態になるまで、体の中に抱え込んで護り、胎児の側のものである胎盤や臍の緒を通して必要な栄養や酸素を与えるのだ。
そのことをどの程度きちんと考えたのか?

人間の体は、本来体内に他者の細胞が入り込めば免疫で排除するようにできている。だから妊娠中は胎児を排除してしまわぬように免疫の働きをあまくするようになっているのだ。
そして母体が栄養不足になったとしても、胎児の生育に必要な栄養を優先的にまわすようになっている。

妊婦が意図してそう計らっているわけではない。人知の及ばぬ計らいのなせるわざだ。

妊婦がなにげない風に生活しているからと、舐めてかかっていないか?
母子ともに健康なお産ができてあたりまえだと、舐めてかかっていないか?
衛生状態が昔と比べてはるかに恵まれている今でも、妊娠出産は全期間をとおして母子ともに命がけであり、健康なお産は『あたりまえ』ではなく『しあわせ』なことなのだ。

お産は、病気ではない。心身を酷使しすぎてはならないが、慎重にいたわりすぎるのもちがう。栄養をとりすぎてもよくないが、ゆき過ぎた制限も害となる。そして、どれほど妊娠の経過が順調であっても、無事にすむのがあたりまえでは決してない。
ただ、妊娠出産を危険なものにすることのいくつかは、過去の不幸な事例によってわかってきている。
基本的に妊婦や授乳婦は、薬の服用を避ける。やむを得ない場合も、産婦人科の医師の(基本的に他科の医師ではなく)指示を仰いで慎重にする。飲酒・喫煙も避ける。放射線を用いた診断や治療も基本的には回避する。コーヒーやお茶のカフェインにも慎重になる。妊婦は重いものを持つことも避ける。とにかく胎児の生育に危険と考えられるもの全てを心配して避ける。妊娠中の就寝時間帯も、生まれた子の就寝時間に影響を及ぼすという指摘もある。

然るに、このたび、予防接種法を変えて(改『正』という言葉は使えない。正しいと思えないから)、妊婦に接種の努力義務を課すことが目論まれているという。
パブリックコメントの募集期間はたったの5日間だという。間に建国記念日を挟んでとは、悪い冗談であろう。生まれくる人間や、産む人間は国を支える存在ではないのか。
重いものを持ち運ぶことは避けるが、治験中の、遺伝子に作用する物質を体内に入れるのは義務化するのか?
口から消化管(=体の外)にですら薬を入れないが、筋注という形で現在治験が完了しておらず安全性の定かでない遺伝子に作用する物質を体の中に入れることを義務化するというのか?

誤魔化さず、脅迫せず、現時点での正確な情報を提供すればそれで充分だ。そこからは妊婦が自分で決める。


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