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腰の痛2

ヘルニアでした。

いや〜痛い痛いと思ってけどまさかヘルニアとはね。ほんともうこの痛みは地獄に近い。ちょっと動くだけでしんどくて。まさにhell nearつって! ガハハ!
と、「ヘルニア hell near」でツイッター内を検索したら死ぬほど既出だった。なんだったら最新で2日とかに「オレ、ちょっと気付いたんだけどさ」みたいなテンションで投稿されている。気づくな。そんなの現在進行形でヘルニアに苦しんでる人間しかギャグにしたら駄目だろうが。僕にはその権利がある。

病院では2週間分の湿布と痛み止めを貰った。これくらいの軽度のヘルニア治療は基本的に普段から痛くないようにして時間が経つのを待つしかないらしい。痛み止めは患部にダイレクトのやつと患部から少し離れたところの神経の痛みに効くやつの2種類。後者が服用後眠気に襲われる系統の薬で、時々抗えない睡魔が降りてくる。しばらく飲み続けていると大丈夫になるらしいけど、来るときはバーン!とかグワーン!みたいな感じの眠気なので、できるだけ早く慣れて欲しい。本当に慣れるのだろうか。

湿布と薬を使うと覿面で痛みが取れる。ペインキラーとはよく言ったもので、貼ってすぐ・服用してすぐ、身体の表面と内面の両方から、マジで「痛みを殺す」感じで体が軽くなる。

そういえば“殺す”とか“死ぬ”みたいな言葉が𝕏とYouTubeからぼぼ完全に駆逐されて久しい。あれ、なんなんだろうね。まあなんなんだろうって、大体どういうことが起こってるかは分かる。殺人や自殺を示唆する投稿が高い精度でBANや凍結の対象になるから、アカウントを守る意図でみんな伏せ字にしたり音声を飛ばしたりしているのだ。
でもさあ、ちょっと見てよこれ、

そこは伏せんなよ!
分かるわ。「死にましぇ〜ん」だわ。伏せる意味ないだろ。死を否定してんだから。百歩譲って「死にま〜しゅ」は伏せていいと思う。「殺しま〜しゅ」も伏せた方がいい。でも死にましぇ〜んは良いだろ。生きるんだから。
お分かりだろうか。
人々はもう、こんな感じで思考を停止させて「死」を、「殺」を、SNSから排除しようとしているのだ。

そういえば、なんか昔これに似たようなトピックをツイッターで話した気がするな、と思って検索したら、5年前にこんな投稿をしていた。

先日noteに「ツールによって制限される芸術性」について書いたけど、対象の生命活動を脅かす表現が即座にアカウント凍結に繋がるようになって、ツイッター上でほとんど直接的な言葉を見なくなったのを見ると
ある種の制限はそれを迂回するための多様性を生むこともあるのかなと思う、形は歪だけど

@iimannamii

直接的な死表現が凍結の対象になってからもう5年以上経っているわけだ。5年間でその傾向はツイッターだけでなくYouTubeにも波及した。もう、そういう環境に慣れすぎてSNS以外の場所、例えばテレビのバラエティ番組とかで、芸人さんが普通に「殺すぞ!」みたいなことを言ってるのを聞くと、「ヒ、ヒエー!」と思ってしまう。死表現への免疫が低下している。

上の投稿では婉曲表現の広がりが……みたいなことを書いてるけど、僕自身の好みとして伏せ字があまり好きではない。「殺すぞ!」と思ったら「〇すぞ!」じゃなくて「殺すぞ!」って書いた方が美しいし、それができないなら「〇すぞ!」より「息の根を止めてやるぞ!」とかの方が良いと思う。ツイッターは「息の根を止めてやるぞ」も凍結対象になるんだろうか。「殺すぞ」と言ってることは同じだけど、機械的に文字だけで選別してるとしたらセーフ? そこらへんかなり曖昧だよな。

とにかく腰が痛い。
ヘルニア、お前の息の根を止めてやる。

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