編集と批評って面白い!——続・編集後記

『Melt』編集部の学生がVol.2の制作を振り返る「続・編集後記」。本誌で書ききれなかったことや今改めて思うことをnoteに投稿します。

文:『Melt』編集部(S.A)

私が漫研に入ったきっかけは、漫画を描きたいな〜と思っていたからです。サークルの説明会では、批評メインの雑誌を作ることや「漫画を描く人が書く批評(って気になるね)」という話をされました。漫研と聞くと漫画を描く印象が強かったので、驚いた記憶があります。漫画を描く人や創作する人がどんなことを考えているか気になっていたため、批評に興味を持ち、編集に参加させていただきました。

編集メンバーとして、担当の著者さんも決まり、やっていくぞとなったときに、編集をしていくうえで共有しておきたい知識として、いくつかの本を紹介してもらいました。北村紗衣『批評の教室』、いしかわじゅん『漫画ノート』など。そこで初めて、批評とはどんなもので、どうやって書くのかについて知りました。それまで漫画を読んでいて、深く理解したいと思うことはあったのですが、漠然としていて、方法も分からないのでやってきませんでした。批評を知ることで、その過程の1つを知れてよかったです。

編集の仕事では、エッセイの担当をしました(雑誌では批評になっています)。初めに著者さんと打ち合わせをして、書きたいことを聞き、そこから、何について書くのか内容の深掘りをしていきました。著者さんに原稿を書いてもらってからは、内容の修正をします。直してほしいところを、文面で説明することが難しかったです。そんななか、著者さんに電話で相談したいと言っていただき、直接話したことで上手く伝わりました。緊張してしまうので文章でやり取りをしたくなってしまうのですが、そのことがあって「会話いいな〜」と思いました。また、仕事の中で著者さんに、お礼を言っていただけたことが嬉しかったです。

修正や校正で確認することに、言葉の意味や引用はあっているか、言いたいことに一貫性はあるか、内容は読み手に伝わるか、などがあります。その作業が大学のレポートを書くときに注意することと似ていると感じました。大学の前期ではレポートを後回しにしてしまい、痛い目をみたのですが、これからは、編集をしている気持ちでやってみたら楽しくできそうです。

編集以外にもサークルの活動として、読書会に参加しました。藤子・F・不二雄先生の『恋人製造機』という漫画を事前に読んできて、感想や意見を話すというものです。人の意見を聞くことや、自分の意見を話すことで理解を深める。当たり前のことですが、実感しました。また、考えを上手く言語化できている皆さんを見て、私もできるようになりたいと思いました。これからも読書会を開催したいです。(できるか分からないので、お力をお借りしたいです)

創作する人の頭の中を見ることができて面白いので、『Melt』ぜひ読んでみてください! 芸工祭でお待ちしております!

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