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謎?謎?謎?

万寿山聖福寺山門の解体作業が進んでいます。しかし、棟札が特殊な書き方の為に年代特定が難しい!と報告を受けました。
タイトルの写真は棟札が2つあり、創建当時からのものと思われるのが1つと大正時代に改修した棟札が1つ。
大正時代の棟札は良しとして問題はもう1つの棟札で内容は創建に因む由来と寄進者の名前と棟梁達の名前が記されて最後に開山鉄心禅師が記したとあるのだが、裏面に約百年後の現監龍門再建 維持寛政10年とだけ書いてある。
文化財建築物保存技術協会の担当者が何かもっと年代を確定出来る大工の年代を記す落書きとかがあれば良いんだけどと仰っていました。

その流れで、大正の修理の材料と古い材料の判断の説明を受けました。
先ずは化粧垂木!!新しい化粧垂木は面がフラットに削ってある、古いものは途中から削ってある形になっていると。

そして所々に黒く塗られているのが見えるのは、当時のコールタールで防腐剤の役目があるそうです。

そして、解体していくうちに総けやき造りかと思ったら部分で違う木の材料を使っていると。

いよいよ解体も棟木を降ろし始めました。先ずは脇の棟木からで次はバランスを取る為に反対側の棟木を降ろすそうです。

棟木に墨書きの跡がありました。解体が進むともっとあちらこちらに墨書きが発見できると思う、その時に年代を確定出来たら良いなと仰っていました。