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足場素屋根設置工事開始と仏像仏具搬出作業開始

支障木伐採が終わると次は山門足場素屋根設置工事に伴う山門脇の漆喰壁の解体が始まる。文化財指定の範疇ではありませんが何か新事実が発見されるかもと解体を進めながら瓦と石の位置を番号付けしながらの作業になります。瓦の一部に堺の刻印が入ったものが出てきたものの漆喰壁全体がその時代を表す証拠になるものが他に出てこなかったので確定するに至らなかった。

山門脇の漆喰壁の解体が済むと足場組立作業に入る。ただ囲むだけではなく山門解体作業を行う為に何十にも足場が組まれて行きました。

同時進行で大雄宝殿両脇廻廊の解体工事の為の足場組立も始まり、お墓参り用のバケツ置き場も移設。そして、大雄宝殿を主に仏像・仏具搬出作業も行う事に。
このバケツ置き場移設と仏像・仏具搬出作業は文化財修復事業の対象外の為に補助金の適用外となる為に所有者負担となります。先に投稿した本尊仮安置場所も同様になります。

山門足場組立が進んだところで山門の額を外す作業が行われると何となく空虚な建物に感じました。同様に大雄宝殿も本尊が正面から居なくなるとガラ〜ンとして文化財って何なのだろう?と頭によぎりました。国が考える文化と宗教と信仰からみる文化の相違というものを感じました。

本尊三尊像は方丈の間の縁側軒下に仮安置場所を設け日本通運さんに運んで頂きました。