大学と友達作り

大学に行く意味ってなんなんだろう、とか考えてた話。

来年度から一番下の弟が大学に入学する。関東の大学で、どうやら僕と一緒に住むらしい。僕にとっては一番下の弟はいつまでも小さい子供の認識なので、なんとも言えない感慨がある。真ん中の弟は歳も近いし友達みたいな感じなんだけどな。

兄弟3人ちゃんと大学に進んだわけだけど、「ちゃんと」ってなんだよ、ってふと思った。別に大学行かなきゃ身に付けられない技能なんて(極端な話)存在しないし、高卒で働く方が実務スキルも対人スキルも身に付くだろうし。

僕の経験で言うと、「勉強」という観点で言えば大学時代のアルバイトや現在の社会人経験の方が大学生活よりはよっぽど勉強になっている。現職について3年間で大学4年間の2~3倍くらいの知識は身に付いたなと思うし、今となっては大学でやってたことなんて卒業研究くらいしか思い出せない。

僕が大学に行ってどんなメリットがあったかな、と考えると、ぱっと出てくるのが「友達ができた」くらいしかなかった。別に中高で友達がいなかったわけではないが、なんだかんだ大学のころの友達というのはトップクラスに気心が知れている感覚がある。

社会人になるとそれなりに仕事へ傾倒してしまうので、学生時代ほどは友達ができないものである。せいぜい同期入社の仲間くらいのもんだ。趣味などのコミュニティ活動に力を注げている人はそうでもないんだろうが、大抵の人はそんなに器用に生きていなさそうに思える。

大学時代にできた友達って大抵の時間を一緒に過ごすことになるので、性格とか趣味とか就職先のレベルとかが結構被るもので。それでも卒業後に何をしているかでそれぞれ別のストーリーができていくので、それをお互いに共有してるだけでも楽しい。結局、就職してからも縁が続くことが多いんじゃないだろうか。結構長持ちする財産になるだろう。

あとはそうだな、大学でちょっと見栄えのする勉強をしてると就活のときに多少楽ができるかもしれない。僕もちょっと見栄えのする語り方をして内定をいくつか取った記憶がある。正直、(学歴要件とかは考慮しないとして)大学でやったことを抜きにした自分が今の会社に入れたかというと微妙なところだ。

今までの話の裏を返すと、「友達なんかいつでも作れる」「既にかっこいい実績を持ってる」みたいな、能力もコミュ力もあるやつが今の時代大学に行くべきかというと、行く必要は全くないと思うんだよなあ。Googleって学歴とか関係無く18歳で受けれるらしいぞ。自信のある人は受けてみてくれ。

弟の話に戻ると、友達作りとバイトはそれなりにやっといた方がいいぞ、ということで。これ読んでないかもしれないしわざわざ読ませようともしないけど。まあこんなこと言われなくても、性格的には僕に似てるからそれなりにうまくやるだろう。

真面目に勉強しないと卒業できない、それなりにバカやらないと面白くない、両方やらないといけないってのが大学生のつらいところだね。だがそれがいい。

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