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【積丹】地下茎型多年草の戦略に屈する

こんばんは。積丹のたかのふぁーむでWWOOFしています。1日中しとしと雨でした。昨日、芋の植え付けを済ませられてよかったです。

今日はビニールハウスの中で草取りをしました。これが厄介でしてね、「スギナ」と「スゲ」です。地下茎型多年草です。地上にちょこんと顔を出すだけで、地下では広く深く茎を張り巡らせています。これはスギナ。杉みたいな葉。

これを掘るとこんな感じ。伝わりにくいですが、30cmは掘りました。茎を切らないように土を掘るのは繊細なシャベル裁きが求められます。これを全て掘り出すのは気が遠くなります。除草剤が手っ取り早いですが、それは禁じ手です。ビニールハウスだからこの程度の深さに収まっていますが、畑だともっと深くまで茎が張っているそうです。

土のなかにこんだけ埋まっています。先っちょについているのはつくしですね。胞子を秘めています。

これはスゲ。葉がイネ科みたいです(素人意見)。ポツポツと顔を出しています。

これを掘り出すとこの写真。地下世界では密接に、というか直接繋がっています。1つの個体です。スゲはわりと浅く地下茎を張っていたから、千切れないよう気をつけて引っ張ると、プチプチといもづる式に取れて気持ちがよかったです。

多年草だから、一年草の競合相手より早く地上に出て早く成長できます。地下茎を伸ばせば、行きたいところに行けます。ビニールハウスの中にも侵入できます。これは僕の想像ですが、盛んに光合成している他の自分から栄養をもらえば、日光のあまり差さないところにも勢力を広げることができます。土という巨大な要塞に隠れているから、ヒトが物理的に根絶やしにすることは困難です(化学的にならいちころ)。地下茎型多年草は本当に厄介です。

徹底的に掘って根絶やしならぬ茎絶やしにしたかったんですけど、諦めることにしました。理由は時間です。そこに時間を充てるべきではないということで、途中からブチブチ千切っていました、対症療法みたいでいやですが。150分くらい戦いましたが、ビニールハウスの隅ひとつ分の面積しか草取りできませんでした。はいぶんがへた

農家に「スギナいますか?」と聞けば、困った顔をしながらいろいろ話してくれると思います。なにかよい対策はないだろうか。

この記事で草の造詣を深めてください。
「刈り取り」で草が増えてしまうのはなぜ? 緑地雑草科学研究所に聞く(第7回・後半)
メガソーラービジネス・インタビュー
金子憲治
日経BP総研 クリーンテックラボ
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/feature/15/305464/062600069/?P=3

では、おやすみなさい。