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ヒーローズカップが佳境に入りました

早稲田大学の優勝、トップリーグ開幕に沸いた週末のラグビーシーン。
「見る、する、支える」のスポーツにおいて、「する」スポーツとしてのラグビーもクライマックスに近づきました。

まずはクラブラグビーの全国大会が開幕。アカデミーのコーチもメンバーとなっている、パフォーマンスアカデミーRCが福岡で一回戦を戦いました。
残念ながら初戦敗退となりましたが、ぜひ子どもたちに全国大会の臨み方などを伝えてほしいところです。

そして、小学生ラグビーも佳境に。全国大会であるヒーローズカップの地方大会最終予選が今週、来週と各地で開催されます。
長男を含むアカデミーメンバーが出場する関西大会は、再来週26日に摂南大学で。20チームが5ブロックに分かれて勝ち抜けで全国進出を決めるのですが、残念なことに同じブロックにアカデミー所属メンバーのチームが入ってしまいました。クジなので仕方ないとはいえ、やるせないところです。

本番まで本日を含めて4日間の練習です。今から劇的に何かを変えるのではなく、本番で子どもたちが力を発揮できるために良い練習を提供していきたいと思います。

ヒーローズカップ

元ラグビー日本代表、神戸製鋼で活躍された林敏之さんが創設された小学生ラグビーの全国大会。回を追うごとに参加チーム数が増え、北は北海道、南は九州まで全国規模で展開されています。

負けたら終わりの一発勝負ではありますが、大会毎に負けたチーム同士の敗者戦もあり、参加チームは同じ試合数を与えられるのが特長です。
参加チームや保護者からの評価が高いのは試合後のアフターマッチファンクションでのキャプテンスピーチを通して互いの健闘を称えることです。ラグビーの精神を大会を通じて体現していると思います。

課題もあります。
チャンピオンシップになると、どうしても勝利を優先するため選手の試合出場時間に偏りが生まれてしまうチームが多くなったり、指導者が熱くなってしまうケースもあります。

この事実のみを捉えてヒーローズカップをいたずらに悪とする見方もあるようですが、勝利を目指して全員で協力して目標に向かって努力するというプロセスは決して無駄ではないと思います。そのプロセスがチーム一部の選手のものになっていたとすれば、それはヒーローズカップが悪いのではなく指導者が悪いのです。

かく言う私の長男も出場時間が短くなる側のプレイヤーです。
致し方ない部分ではありますので、チームとしての方針やサブメンバーの持つ役割、そういった細かい面を共有することが大人も必要になってきます。
試合に出れなかった選手が大粒の涙を流すチームを見かけますが、このようなチームは全員で一緒に戦えているのだなと感じます。このようなチームばかりになれば、ラグビーという競技がより成長していくのではないでしょうか。