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素人が靴作りですと?

まあ、正直なところ身内にも馬鹿にされていますが……

もともと靴に特別な興味を持ってたわけでもなく、靴作りの専門教育を受けていたわけでもない私ですが、唐突に靴作りを独学で始めてしまっています。
まあご想像の通り失敗だらけですが、少しずつやっていきたいと考えてます。

そもそもなんで?

もともと靴に特別な興味を持たず、高くない靴を履き潰して買い替えるということをしてきましたが、ニューバランスの靴を履くようになってから靴にも興味を持って見るようになりました。
そんななかで、ン万円する靴がザラにあるのを見て、何がそんなに違うのかと思うようになりました。

まあ、大半は人件費。材料に良いものを使えばそれだけコストが上乗せされるのもわかります。
工場で大量生産すれば量産効果である程度コストダウンができますから、ハンドメイドよりファクトリーメイドのほうが安いのも道理です。
ビスポークの革靴が十数万するのは、実際職人さんが一足仕上げるまでにかける時間と手間を考えたら単純にそれくらいの工数は発生するだろうなとも思います。
どのような材料を使うのか、どのような工程が存在するのか。そういうものを調べていくうちに靴作りの世界への興味が広がっていきます。

実際どれくらい大変なのか、体感してみるのが一番ですが、専門教育を受けないと作れないものと思っていました。
ところが世の中には本職の靴職人でなくても、専門教育を受けたわけではなくても靴を作っているという人が結構いることを知りました。
様々なネットの記事、動画を見まくって、自分でも出来るかもしれないという勘違いをしてしまったのが運の尽きです。

そういえば、私が住む福岡県はアサヒシューズ、ムーンスター(旧・月星化成)、ブリヂストンといったゴム三社がありますし、ムーンスターは現在でも国内向けコンバース製品の製造を行っており、ニューバランスジャパンの主要株主でもあります。
ひょっとすると、これまでの生い立ちのなかで何らかの形で靴作りというものに対する関心は埋め込まれていたのかもしれません。

やってみたら案の定難しい

当たり前です。
型紙を制作するところで早速引っかかります。専門書を買って読んでもいまいち勘所がわかりません。
それでもなんとか型紙を作って、素材の裁断に向かいます。

なお素材については革の取り扱いの経験がなく、革を購入するにも善し悪しを見定めることができません。
なのでここは布を使うことにしましたが、強度や素材への親近感からキャンバス地(帆布)を使うことにしました。

慣れないミシンに大苦戦しながら、なんとかそれらしい形に仕上げました。今回は片足だけ。ソールはまだ無し。

意外にちゃんと足に入る。
一発目が思いがけず想像していたよりも上手くいってしまったことで、早速次に取り掛かりましたが、これがやはりうまくいかない。
型紙を作っている最中にどうも寸法がおかしいことに気付いて中断。
改めて型紙を起こし直し、パーツも増やしたうえで制作してみると、実際に仕上がったものは想定よりも各部寸法に余裕がないものに。どうもまた寸法を誤ったか。

吊り込み寸法が足りん!!

さすがにヘコみましたが、まあ失敗せずちゃんとしたものが作れるようになるはずもなく、まだ想定内。

今後の見通し

現在は新たに型紙を制作したところですが、この型紙もかなり寸法を取り直しているので、前回から改めたやり方が根本的にまずいのかもしれないと思っています。
今回分の裁断と縫製で寸法上の問題が発見された場合、一番最初のやり方に巻き戻ってやり直す必要はあるだろうなと思っています。

たぶん一足作れるようになるまで年単位の試行錯誤をする必要はあるだろうと思ってます。
いろいろと合間を縫いながらやっていますし、思うに任せないことも多々ありますが、ぼちぼちやりたいなと思います。

とりあえずのところ、まずは自分が履ける靴を作れるようになりたい。

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