ジャンクは続く(ハジキのはなし(4))
今回はこの続き。
熱が冷める前に残りの荷物が着荷しました。
梱包がなんかこう……ヤベーブツの密輸みたいな匂いがしますが、ちゃんと国内で正規に流通している遊戯銃ですので。
これこそが本命
後の荷で届いたほうが本命ですが、そのなかでも「こいつは多分ちゃんと治るだろう」と思っていたのは、パーツ欠品がある方のマルイM92Fミリタリーバージョン。
たぶん欠品があるからジャンク扱いなだけで、そこを補えば普通に使えるんでないの?と。
欠損してるのはチャンバーを含むインナーバレル一式、右のセーフティレバー、マガジンの3点。
足りない部品は先のジャンク92F(以後ジャンクAと呼称します)からもいでくるとして、まずインナーバレル一式とマガジンを移植して作動確認……案の定全く問題なく動きます。
セーフティレバーも移して、あとはグリップパネルもジャンクAのほうが綺麗だったので取り替えました。
思った以上にきれいに治りました。
弾を入れて実射確認はまだですが、とりあえずブローバックの動作が滞りないことを確認してよしとしておきます。
そしてまたジャンクの洗礼
もう片方のM92Fミリタリーバージョン。こちらは見た目はまあまあ綺麗なんですが、もともとは欠品ありのほう(以後ジャンクBと呼称します)とニコイチにすることも辞さずの勢いでした。
そのためマガジン付きの個体を選んでいました。(以後ジャンクCと呼称します)
しかし……結論から言いますが気まぐれにジャンクAを買っておいてよかった!!
まず作動確認。一見ちゃんとしてそうに見えたのですがなんか違和感。
スライドストップがかからなかったので、マガジンが冷えてガス圧が落ちたかと思い、元ジャンクA、現在ジャンクBのマガジンに入れ替えて確認したところ、こっちも駄目。
なんとなく嫌な予感がして、ジャンクCのマガジンをジャンクBに入れて作動確認後、ジャンクAとジャンクBのフレームにジャンクCのスライドを組んで動作確認。
結論から言うと、ガス圧の問題でも、スライドストップの動作不良でもなく、ジャンクCのスライドの問題でした。
スライドストップの爪がかかる受け口の部分が抉れています。
スライドストップがかかった状態でぶつけた?
あー、とりあえずこれジャンクAのスライドのガワに部品が揃ってるジャンクCの機関部を移植するのが一番手っ取り早いかも。
そう思いながら動作確認をしていると、ジャンクCのトリガーを引いても空振り。……あるぇ!?
スライドを外した状態でハンマーは落ちてる。この状態でトリガーを引けばダブルアクションでハンマーが動くはず。
しかしセイフティがかかったかのようにトリガーが空振ります。
なおハンマーをハーフコックにしたり、ハンマーを完全に起こすとちゃんと動きます。
原因はなんとなく当たりがついてますがとりあえず後回しにして、これはジャンクAの下半身を使って修繕したほうが早いな。
結局3つ買ったうち一番見た目が綺麗なジャンクCが一番状態が深刻という。
予定を変更してジャンクAにジャンクCから部品を移植して修繕とします。
しかしちょっと疲れ始めていたのとながら作業でバラしと組付けを繰り返していたせいで集中力が切れたのか、ここから相次いで小さい部品をなくしたり手元が狂ってシリンダーリターンスプリングを曲げてしまったりと大ポカが続きます。
今日中の修繕無理っぽいと思い作業中断。
(なくした部品は後で全部出てきました。よかった)
数時間後、シリンダーリターンスプリングはとりあえず1本生きてれば動作はしそうだし、仮組みくらいはできるかなと思って再開。
一度作業を離れたのが良かったようで順調に組み上げが進み、無事に組み上げと動作確認が終わりました。
なおグリップパネルは3組一度すべて取り外し、ジャンクBに一番傷がない組み合わせ、ジャンクCに次点の組み合わせとしたので、BとCのパネルはどちらもAとCのパネルを片側ずつ取り付けることになりました。
残りの一番傷が多い組合わせがジャンクCのフレームに渡りました。
ジャンクAから使用
スライド(ガワ)、フレーム側一式
ジャンクCから使用
バレル一式、リコイルスプリング、シリンダー、ピストン、スライドレール、シリンダーリターンスプリング(1本)、セーフティーレバー一式、マガジン
スライドの中身はジャンクC、フレーム側はまんまジャンクAを使って修理の手間を減らしています。
これで92Fが二挺、チョウ・ユンファごっこができますね。しねえけどな!!
さて、残ったジャンクCのフレーム側の動作不良ですが、グリップパネルを開けてみるとトリガーバースプリングが外れてトリガーバーが下がっていました。
取り付け直して動作確認をしましたが、1回目は大丈夫でも2回目のダブルアクションで空振る症状が出るため、トリガーバーのハンマー側の突起か、ハンマーのかかる側のどっちかの摩耗を疑っています。(トリガーバースプリングのテンション不足でトリガーバーを上げきれてない可能性もあるが)
この確認は後日時間があるときにゆっくりやりたいと思います。
まあとりあえず、3つ買って2つ完動品を作れたなら、まあ悪くないんじゃないかなと思います。正直、最悪は1つだけでも完動品ができれば御の字かと思ってもいたし。
今回は上手いこと欠損部品を補えたり、不具合箇所が被ってなかったり、マガジンがいずれもガス漏れなしの良品だったという幸運にも恵まれました。
ジャンクCの下半身が治ったら、スライド一式だけ調達する手もありそうですし、不足してる部品をどうにか確保してジャンクCのスライドを修正してもいいかなと。
これ以上コストをかけずに修理やカスタムをできる方法を模索します。
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