勝手に巻き込まれ優劣を付けられる筋合いはない。

昨年の暮れあたりから「ジャパンポッドキャストアワード」というイベントが開催されています。
2019年から始まったイベントとのことですが、マスコミとか芸能人とかが絡んでいて、既存の形態では頭打ちの感もある国内マスメディアが国内ではメディアとしてまだまだ発展途上といえるポッドキャストにツバを付けたいのだろうなという意図は何となく感じるところ。(位置づけ的にはYouTuberやVTuberの次くらいでしょうかね?)

色々考えましたが、いちポッドキャスト配信者としてこのイベントには与しないことにしました。
理由として、この手のイベントは狭い界隈の更にごく一部だけが盛り上がるだけの内輪の祭にしかならないだろうと感じたからです。
それにそもそも趣味ごとに優劣を付けるという発想が個人的な考えと相容れませんでした。何が最優秀賞だよと。
そのため「ゆっくりモバっていってね!!」は自薦はしませんでしたし、お付き合いがあり個人的に面白いと思っている番組の他薦も控えました。

一部の自薦・他薦された番組の更に一部がノミネートという形で並べられることについては“お祭り”として好きにやったらいいのでは?と思いましたし、参加する気はなくそもそもそういう場で名前が挙がることはあるまいと思っていたのであまり気にしていない、というかあまり好意的なスタンスは取らず距離を置いていたというのが正直な思いです。

2月17日に最終選考にノミネートされた作品等が公開されましたが、同時に選外となった800余番組のリストまで公開されました。
ゆくモバの他、個人的に好きな番組がいくつもリストにありました。ほぼ選外です。
これを見てワシは強い憤りを覚えました。

そもそもなんで配信者が知らないところで勝手に“参加したこと”にされて、これまで存在すら知らなかったであろう誰かよくわからない連中に摘まんで聞かれて(本当に聞いているのかすら疑わしい。確かめる術はない)優劣を付けられ「あんたんとこは選外、あんたんとこはノミネートしてやる」とやられなければいけないのか。
そもそもノミネートだの優秀賞だの、どこから目線で物を言っているのかと。
これまで長年聴いていただいている方から番組の評価を頂くのならわかります。しかし今回のものはそうではない。
ワシはこんなことをされるために長年しんどいときも配信をしてきたのではありませんよ。

せめて他薦の番組は自薦の“自らお祭りに参加した人”と区別は出来なかったのか。
また勝手に番組の名前を使うなら、数が多くて大変だろうが配信者に断りを入れるのが仁義ではないのか。
連絡を入れるのが大変とはいえ、テメエんとこのイベントが盛り上がってるように見せたいのならそれくらいの対価は差し出せよと思います。
また選外番組もリストとして出したことで、それらの番組が「ノミネートすらされない取るに足らない番組」というレッテルが勝手に貼られてしまうことも強く懸念します。
他薦という形で巻き込まれてしまった配信者にとっては寝耳に水の話ですし、大変失礼な話だと思うのですよ。
イベントを知っててもこんだけムカつくのに、知らなかった人はどう思うのかと……(そもそもこのイベント自体すべてのポッドキャスト関係者が知っているものとは思えません)

正直な話、今回のことでようやく立て直したモチベーションが音を立てて崩れるのを感じています。
マジでさ、こんな仕打ちを受けるためにポッドキャスト配信続けてたんじゃねえんだよ……

2020.02.21追記
あまりにも腹に据えかねて先方に抗議とリストからの削除を要請するメールを送っていたのですが、それについての返答がありました。
削除について了解いただき、ゆくモバはリストから外れましたので、本件については一旦怒りの矛を収めようと思います。(そもそものところで納得いかないこととか色々思うところがなくなったわけじゃないが)

ちなみにリストのページの上段にこのような文言が追加されています。

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