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可愛い私でいたかった

2021年、撮影始めをして来た

若い女以前に人として生きていたい
そういう理由で依頼をもらった。


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若い女ってだけで舐められるようなことが多い。
対等に扱ってもらえないことは、人として扱ってもらえないのと同じようなことだと思う。

私も数年前までそう願って生きて来た。
女であることを気が狂うほどに憎み
性自認を疑うほどに、社会的な「若い女」として生きることが辛かった。

最近は写真での活動が認められて来て
自分の性別を恨むようなことは減ったけど
そういう機会を与えられることはいまでも多い

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今回の撮影で、女ってより人として
扱ってもらえるように出した結論は
化け物になることだ。

特に小道具を用意していなかったので
顔と体に赤いリップで体をなぞってもらった。
今まで受けた傷を体現しているようだった。

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本当はうちらだって優しくいたいけど
舐められないために尖った態度をとったり
傷つけられないように愛想を振りまいたり
なんかそういう自分じゃない化け物になっちゃうようなことは
したくないんだよ



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これを読んでいるあなたには優しい姿で会いたい
そろそろもう化け物は卒業したいんだ



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