5年前の誕生日、衝撃のプレゼントをもらった話。

僕はあまり友達が多いタイプではありません。

人生で誕生日を人に祝ってもらったのは、多分2回くらいだった気がします。

ただ僕自身人の誕生日を祝う事も基本ないので、自業自得なんだと思います。

そんな僕の人生の中で、5年前に誕生日を祝ってもらった事がありました。

立正大学に通っていた時代からの友人3人に祝ってもらうという、なんかリア充みたいな状況でした。

目黒の居酒屋で集まって、普通に飲んで、なんかあるんだろうなと思っていたら、案の定、

「誕生日おめでとー!」

と祝ってくれ、みんなでケーキを食べました。そこまでは全て順調でした。

その後、渡してくれたプレゼントがこれ。

画像1

「さかな」です。

そして見てください、相当酔っ払って楽しんで、誕生日ウェーイ!みたいな状態のはずなのに、この顔。

目が死んでいて、上手く笑えていません。

前提条件として、僕は「さかなが飼いたい」とかそんな事、一言も言ってませんし、さかなも全然好きではありません。

というか僕は世話とかが面倒なので生き物とか飼いたくないタイプです。

サプライズのプレゼントで上げてはイケないものランキング1位は、多分「さかな」です。

僕は欲しくないし、さかなも悲しい。
これを人はLose-Loseと呼びます。

ちなみにこのさかなはもらった時点で名前が付いてました。

その名も「ペニ子」。彼、オスなのに。

そして僕は一人暮らしなので、こいつを受け取ったら、毎日餌を上げなくてはいけない。

僕はこのペニ子をもらった2週間後くらいに、1週間ほど中国に行く出張の予定もありました。

「こいつ飼って2週間後には死ぬんじゃ...」というような不安もあり、この顔になってしまったんですが、友人からは、

「なんで喜ばないのー?」

というパワハラ気味のヤジ。

あのー、聞きたいんですけど、サプライズで「さかな」もらって、ヤッターーー!!ってなる人、日本に何人いるんですかね?1億2千万人の人口がいても、48人くらいだと思います。

この記事を万が一、高校生が読んでいるとしたら、伝えたい事が1つだけある。それは、

「出来るだけ偏差値の高い大学を出よう」

という事です。立正大学のほとんどの学部の偏差値は、50以下です。

偏差値50以下の大学の友人は、「ペニ子」という謎のさかなをプレゼントしてくる可能性があります。是非勉学に励んでください。

その後の話ですが、ペニ子は仕方なく育てました。

1週間程度の海外出張にも2度ほど耐え、ペニ子はすくすく育ちました。最低な話なのですが、一切愛着は湧きませんでした。

半年ほど経ったある日、出勤前にペニ子の水槽の水が減っていたので、水を足しました。

そして帰宅後、ペニ子は死んでいました。

水が減っていたので、ミネラルウォーターを足したのですが、あとあと聞いたらそれは絶対やってはいけないそうでした。

悲しい...といった感情はなく、うわー...やっちゃったという罪悪感だけが残りました。

誰もやる人はいないと思いますが、サプライズで生き物、絶対に上げてはいけません。

僕はその当時、NOと言える勇気がなかったので、断る事が出来ませんでしたが、今なら間違い無くこう言います。

「いや、いらん」

ご拝読ありがとうございました。

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