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これからも好きでいるために

自分の好きなアーティストを、自分の意思、スタンスで、これからも健やかに好きでい続けたい。
そのために自分がどう在りたいか。
思考やスタンスは前々からさほど変わらないけれど、書くことで決意とする。
あくまでいち個人の考えで、ひとりごと。
音楽と人との在り方は、人の数、音楽の数だけあっていいと思っている。

音楽の楽しみ方について

大前提として言いたい。
音楽の楽しみ方は本当に人それぞれ。

私の場合だと、
音楽における正解/不正解、偉い/劣ってる、本物/偽物といった価値観は基本的には自分の中に無く、千差万別であるという思考にいつも落ち着く。それらの価値観が自分の中にあると自覚する場面があったとしても、それらを相手に強要しないというスタンス。
たぶん、音楽の楽しみ方について正解を導き出そうと話し合いだすと終わりがない。
ファンとしての在り方みたいなものも、常識の範囲内であれば(時には看過し難い行為をしているひともいるため)互いを尊重しあえたらいいのになと思う。


・音楽と隣接する政治や歴史、社会問題など様々な事象について熟考し学ぶひと
・日常のしがらみから解放されてただただ心を癒したい。娯楽としてずっと楽しい気持ちで聴いていたいひと
・アーティストの精神性、スタンスや、掲げている信念、ポリシーに心惹かれて応援しているひと
・音楽が生きる意味、酸素、心臓というほどに、音楽に人生の最大の重きを置いているひと
・音を身体で感じて気持ちよくなる、フィーリング重視な聴き方のひと
・歌詞に何度も救われている、歌詞重視な聴き方のひと

私は上に挙げた"全て"に当てはまるハイブリッド型。いくつかの楽しみ方が同時に共存していたり、その時々で取捨選択したり、曲ごとに違ったり、自分の体調やメンタルによって変動したり。
なのでSNSで論争を見かけるたび「どちらの気持ちも理解できるなぁ」と思っている。
人それぞれ当たり前に思考は違うからどちらの考えも尊重したいと思うし、
私のようにハイブリッド型のひともいたりするから、攻撃し合って二極化しなくとも、互いに干渉しすぎずに(相手のスタンスを正そうとしすぎずに)ほどよいグラデーションができたらいいのになというのが理想だったりする。


SNSでの発言について

今まで、何かしら思うことが出てきた際にSNSでそのことについて発言をする場面があった。
単に、いち個人として今もやもやと考えているあれこれを少しでもまとめて文字に書き起こすことで自分の気持ちと向き合い、思考に輪郭を持たせるような感覚だったけれど
気づけばそこは自分だけが見る日記でもなくSNSであり、世界中の不特定多数の人に見られる場であるから、
それが論争に薪をくべるような発言になっていなかったか、片側だけの肩を持つような、断定的な、誰かを傷つけてしまう発言をしてしまわなかったかと不安になったりもした。
これらは公開アカウントだとより強く感じることだ。

以前、自分の好きなアーティストが偏見で揶揄されて界隈が荒れていた時に書いた文章が出てきた。数年前に書いたものだけれど、今読んでも共感した。そしてこの時の鮮明な感情を近頃の私は少し忘れかけていたのかもしれない、とも感じた。

・アーティスト名を出してネガティブな発言をしない(「意見」と「ネガティブな発言」とではまた少し違うと捉えている。何らかの事象を改善に向かわせるためには「意見」がとても重要な役割を担うこともあるため。)
・論争に薪をくべる発言をしそうだと自分のセンサーが前もって働いた時は発言を控える
・語りたい時は一旦、"閉じられた場所"で"同じ気持ちの人たちと"語り合う

私は(あくまで"私は")基本的にはこのスタンスでいようと思う。
ファン同士の「争い」がアーティストに届いてしまうことが悲しい。"アーティストもSNSを見ている"ことをいつ何時も忘れずにいたい。
それと、シンプルに争いが苦手で、精神的に疲れてしまうから。「対話」することは大切なことだと考えているけれど、語気や言葉選びが強くなってしまうと側から見れば「争い」に見えてしまうところが対話の難しさに思う。言葉の角を丸くしながら対話できるひと、素敵。


意見や様々な情報を発信したり、起こっている問題について疑問を呈したり、違う意見を持つひとと対話をしたりすることももちろん大切で、尊ぶべき人間の権利であり各々自分自身で選択できる自由があると思うので、そのスタンスの方々のことも尊敬するし尊重したい。私自身、自分では収集しきれなかった情報を発信してくださっている方々から学ばせていただくことも多い。

社会のため声を上げ、気の遠くなるほどの月日を費やし対話をし、戦ってきた方々がいていまこうして自分が生活できていることを忘れてはならない。そして今現在進行形で戦っている方々が非難されることを辛く思う。
自分が自分のスタンスでいることにより、なかなか人のために行動できない側面に関しても心苦しいジレンマがある。私はまだまだ知らないことばかりで、勉強する姿勢を辞めないことをまずは継続していく。


一言で言い切れないほどの複雑な思考が自分の中にある。
自分にできることは何か。自分自身と対話しながらこれからも音楽を愛していく。


この辺りで〆る。あくまでいち個人の思考の整理と決意表明。また見返しに来る用に書き留めておく。

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