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【レポート記事】「みんなで語る百物語 第二夜」は、職業柄味わった不思議体験だらけだった。

2023/10/27(金)みんなで語る「百物語」 第二夜、をやりました。
告知記事→https://peatix.com/event/3684052/view


百本のロウソクを灯し、百の怪談を語る百物語
怪談を語り終えるたびに、ロウソクを一本ずつ消していきます。
集まったのは20名の怪談好き。

8月開催の第一夜、今回の第二夜で合計62話を語り終えました。
残り38話!次回で、百話完走です。

実話、創作、都市伝説に未解決事件、なんでもOKルールでしたが、いざフタを開けてみれば、今回もほぼほぼ語り手の実体験ばかり!
この場だけでの完全オフレコ話しもふくめ、
ネットや本、どこにも載っていない話しばかりで、終始、恐怖と盛り上がりが絶えませんでした。
怪談セットリストと、特に印象的だったいくつかの怪談の要約を、以下に掲載しておきます。


■2023年12月8日(金)『みんなで語る「百物語」 第三夜』
第三夜に参加希望の方は、こちらからお申込みください。
第三夜からのご参加、大歓迎です!
https://100monogatari-kaidan.peatix.com/view


■百物語 第二夜 怪談セットリスト

34 そんなはずない
35 黒い影
36 段ボール頭
37 通り抜ける人
38 子連れ
39 境界線 
40 部屋 
41 見える母の日常 
42 タダでもらったパソコン 
43 怖いもの知らず
44 超有名心霊スポット
45 ベテラン猟師が知らない山道 
46 消えたチョンの間旅館
47 ちりんちりん
48 異次元なの?
49 友人が撮ったビデオ
50 地下駐車場
51 訴状
52 太鼓の達人71曲目 
53 OL
54 山のうえの寮 
55 気配
56 呪物蔵
57 川の黒いモヤ
58 ――
59 四谷怪談
60 全自動スライドじじい
61 看板キックおじさん
62 夢のなかの神社

■印象的だった怪談を6つ紹介します

34:そんなはずない

必ず窓を開け、布団をはたいてから寝る友人がいる。
友人の部屋は2階で、窓から見渡せる道路があり、50mぐらい先に十字路がある。
その夜、布団をはたこうと窓を開けると、十字路に薄着の女性が立っている。ワンピースにネックレスを付けているようだ。
こんな夜中になんだろなと思いながら、女性布団をはたいた。横になった時、ふと怖いことに気づいた。さっき布団をはたいた時、メガネをしていなかったのだ。視力0.1なのに、メガネもせずに、なぜ女性の服装まで見えたのか?見えるはずがないのに。

35:黒い影

警備会社に勤めて2年目のこと。深夜の巡回をしている時に、防災センターの先輩からの無線が入った。「警報が鳴ってる部屋があるから、見に行け」と。
部屋に向かうと、誰もいないのに扉が空いている。懐中電灯を照らして、部屋の中を探していると、さきほどの先輩からまた無線が。「すぐにその部屋から出ろ!」と言う。
部屋を出て防災センターに戻り、先輩に「出ろ」と言った理由を尋ねた。「監視カメラを見ていたら、お前の後ろに黒い影が見えたんだ」と。
2人で監視カメラの録画データを確認すると、たしかに黒い影が自分の後ろをついてまわっていた。
「こんなの報告できないわ」と該当部分の録画データをカットした。

36:段ボール頭

友人Aから聞いた話です。
友人Aとその友だちのBが小学生の頃、2人は同じマンションに住んでいた。Aの家は4階、Bの家は2階だ。一緒に下校してマンションについたが4階渡り廊下に段ボールを頭からかぶった人間が立っていた。
得体のしれない人間なので、2人で観察することにした。1人は外から、1人は4階にあがって気づかれないように階段の影から。
Bちゃんがじゃんけんに負けて、4階に向かっている途中、段ボール頭が4階のAちゃんちに入っていった。一部始終を見ていたAちゃんは、4階からBちゃんを呼び戻す。
段ボール頭がいる自分の家にも帰れず、2人で親の帰宅を待った。

Aちゃんのお父さんが帰ってきたところ、事情を話し、家のなかへ。
かかっていた鍵を開け、部屋の内部をくまなく探すも誰もない。誰が入った痕跡もなく、窓にも鍵がかかっていた。
あの段ボール頭はなんだったんだろうか?

40:部屋

某大学で臨時の警備をした。
部屋のなかに、ひとまわり小さい部屋がある2重構造になっている謎の施設の警備だ。部屋の内部にある部屋は、そこを取り囲むように通路があり、1時間に1回、交代制で巡回する。

部屋の内部の部屋は、もともとドアがあったようだが、今はドアを外して塗り固めたようで出入り口がない。外側の部屋は3つ鍵がかかっていて、警備員が所持するマスターキーでも開かない、厳重な仕様だ。

警備にさいして施設側から、以下の2つ守って欲しいことを伝えられた。
・部屋のなかにある部屋の壁に触れない
・中からなにか聞こえても反応しない
私はなに聞こえなかったが一緒に警備に入った同僚は、人の声のようなものが聞こえたそうだ。

47:ちりんちりん

山登りが趣味の友だちがいる。
普段は慎重な登山を心がける友人だが、その日は珍しく、やや強引な登山をした。雨が降っても引き返さず進み、やがて吹雪になった。日が落ちたうええに、吹雪で視界が悪い。ルート上あるはずの山小屋を目指してなんとか足を進める。
しばらくすると山小屋があった。倒れこむように小屋に入る。中には誰もいない。自分1人だ。疲れ果てて寝ていたら、外から足音とちりんちりんというザックにつけた金具の音がする。登山客が来たのかとおもったが、いっこうに中にはいってこない。ちりんちりんと音が、山小屋の周りをぐるぐるまわりはじめた。
「ああ、オバケか」と物怖じすることなく、友人はそのまま眠った。寝るまでに何十週もちりんちりんという音は小屋を周回した。
翌日は快晴。小屋を出て、周りの地面を確認すると足跡がない。それどころか、到着時は暗くて分からなかったが、山小屋は断崖絶壁に建っていたので周りをぐるっと周回することすら不可能な立地だった。

50:地下駐車場

とある施設の警備をすることになった。
会社に入ったばかりの新卒が「地下駐車場は黒い影がうじゃうじゃいるから行きたくない」と言う。変わった奴だと警備員同士のあいだでも噂になっていた。それでも仕事なので、新卒も地下駐車場を巡回していた。
その夜、地下駐車場を巡回している新卒から、「助けてください!!」と無線が入った。慌てて現場に駆けこむと、地下駐車場にある倉庫の前で、新卒は尻もちをついて震えていた。
事情を聞くと「変なやつに腕をつかまれて、倉庫に引きずりこまれそうになった」と言う。確かに腕には、強くつかまれたアザのような跡がある。しかし、倉庫には誰もいない。監視カメラを確認すると、誰もいないのに、新卒は腕を引っ張られ、倉庫に引きずりこまれそうになっていた。

なんだこれはと警備員数名で騒いでいると、ベテランのおじさん警備員がキレた。「ふざけんな、幽霊のヤロウ、傷害罪じゃねえか!お前ら、その幽霊ぶちのめしてこい」と。
警戒棒を持って4人で地下駐車場の倉庫へ向かった。入口の扉を開け「出てこいや!」と幽霊を挑発した。なんだか楽しくなってきて、みんなノリノリでやっていた。
すると新卒が「いる!いる!いる!」と入口のドアノブを指さす。誰も触っていないドアノブがゆっくり回っていた。その後、ドアが激しく音を鳴らしながら空いたり閉まったりを繰り返す。ドア横の上部にある、換気扇からはバンバン叩くような音がする。
おもわず全員がその場から逃げた。新卒はすぐに会社を辞めた。

52:太鼓の達人71曲目

太鼓の達人は70曲しか収録されていないはずだが、データ解析すると謎の71曲目が存在することが判明した。
みんなで、その71曲目を聞きたい。

▲こちらが太鼓の達人、謎の71曲目だそうだ

59:四ツ谷怪談

四ツ谷怪談のいわれのあるお寺には、お菊さんが現れたとされる井戸がある。住宅街のなかにあるお寺で、いつも人通りがそれなりにある場所なので、特に怖い雰囲気はない。
大学の後輩たち数名が、夜その井戸を見に行った。お寺が近づいたところで、そのうちの1人の女の子が半狂乱になり「帰る!」と言いながら、すたすたと集団を離れていく。
しかし、帰ると向かった先は、いわれのある井戸だった。
いったい何に取りつかれ、どこに帰ろうとしていたのか。

60:全自動スライドじじい

霊感の強い後輩が、いままでで一番怖かった経験として話してくれた。
彼が高校生の頃、部活終わりで22:00を過ぎていた。
家の近くの公園で、ベンチ横に立ってるオジサンがフェンス越しに見えた。
「あれ、この世の人じゃない」とピンと来たので、向こうの霊に見える人だと気づれないよう、見えてないフリをして自転車をこいだ。
しかし、どれだけ自転車をこいでも視界の隅からおじさんが消えない。おじさんはすごいスピードで並行移動しながら、付いてきた。

家に到着し、母に「しばらく玄関開けないで!」とお願いし、洗面台で顔を洗った。洗面台の鏡越しに、玄関のすりガラスが映る。すりガラス越しにおじさんの形の影が立っていた。


■『みんなで語る「百物語」 第三夜』は2023年12月8日(金)にやります!
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第三夜からの参加、大歓迎です!
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