割烹着を着たら強くなれた気がしたの

この記事は、キチ鯖アドベントカレンダー2021の12月8日分の投稿になります。はもさんアドベントカレンダーを起ち上げていただきありがとうございました。
前日(12月7日)は、まいふさんの今年飲み食いした物であり、翌日(12月9日)はかまたさんのメスティンでティン!でした。

さて、どんなことを書こうか思案しましたが、せっかくの機会なのでmastodon.kitchenというMastodonサーバー(通称「キチ鯖」)起ち上げ前後の経緯やキチ鯖に対する想い、今後の展望についてつらつらと書き殴ってみたいと思います。おなかが空いているときに読んでいただいてもだいじょうぶな内容になると思います。

キチ鯖を起ち上げた動機

Mastodonの別のサーバーであるビア鯖が2017年7月に起ち上がり登録アカウント数もそこそこ増えてきた2018年の初夏の頃だったでしょうか。ビア鯖は、汎用サーバーでありながら、美味しい食べ物や飲み物に興味のある方が多く、いつしかビアバーや飲食店のお料理のほかに自炊をしたお料理を公開する人がぽつぽつと現れるようになりました。投稿内容に特定のテーマを求めない汎用サーバーであるビア鯖ですから、そのこと自体まったく問題はなく、むしろそれ自体が極上の酒のつまみとなることもあり「楽しくなってきたな」という印象を持った記憶があります。
その動きとは別に、その頃の私は実家で一人暮らしをしている父親の介護や生活支援のために毎週末に帰省をし2日~4日分の食事をまとめて作る生活をしていました。それ以前には、趣味としてチャーハンをパラパラに仕上げることに注力したり、テレビのお料理番組をみて気になったお料理を気まぐれに作ったりすることはありましたが、他人が食べる食事を定期的に作るという経験はなかったのです。そのため、それを始めた当初は段取りが悪く、冷蔵庫にある食材をみてインターネットで作れそうなお料理のレシピを検索して足りない食材を買い足して、レシピを工程ごとに確認しながらお料理をしていたのです。経験不足から、肉や魚などの切った後に野菜を切るといった手順を踏んでいたために、食材を切って下ごしらえをするだけでなんどもまな板や包丁を洗うのでとにかく時間がかかるわりに、火加減についての知識も皆無のため仕上がりも残念な結果となることが多々ありました。

それでもやはり自分の手で作り上げたお料理はいとおしく、その成果を誰かに見てもらいたいという衝動がわくものです。「飲む」「食べる」に関することが良いコンテンツになり得ることは、テレビや書籍、他のインターネットサービスでレシピなどの紹介サービスが隆盛なのを見てわかっていましたので、「生活の一部をコンテンツとして披露できる場がMastodonにあってもいいのではないか」と考えるようになっていきました。
ある日のビア鯖のタイムライン上で自炊をテーマにしたインスタンスがあってもいいのでは?との問いかけに是非!というお声をいただいたこと、その当時にmastodon.kitchenというドメインを取得できたことから、キチ鯖は生まれたのです。

キチ鯖への想い

キチ鯖は自炊などをテーマとするテーマサーバーとして運用しています。その紹介ページには以下のように書かせていただいています。

日常生活を営む上で「食べること」は基本的なことだと思っています。それが飲食店での食事であっても自炊であっても同様であり、食べることに興味がない(食べられれば何でも良い)という考えを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、私はどうせ食べるなら美味しくいただきたいと考えています。
他方で、私が父親の食事を作らなければならなかったことと深く関連しますが、家族の食事を毎日のように作っている方が大勢いらっしゃいます。好むと好まざるとを問わず、毎日生活の一部として誰かのために食事を作っている方がいらっしゃるのであれば、その成果をみんなに見てもらい、それを通じてコミュニケーションが活発になるとすれば楽しいことだと思うのです。
手の込んだ料理を手間暇かけて美味しく仕上げられれば自慢したいと思いますし、日常生活としてお料理をすれば「いかに簡単に美味しく作ったか」を投稿して共感を得たいと思います、少なくとも私は。
お料理との関連で、食材であるお野菜を家庭菜園で育てる様子を投稿する方もいらっしゃいます。これもいわば「キッチン」に深く関連するテーマだと私は考えます。

このような趣旨のことを表立って発表したことはほとんどないにもかかわらず、mastodon.kitchenに登録してください、自炊の成果を投稿してくださる方がたくさんいらっしゃることに感謝しかありません。
最近は、自分自身お料理を作る機会が減ってしまったこともあり、ほとんど投稿することがなくなってしまっているのですが、mastodon.kitchenのローカルタイムラインを眺めているだけで楽しくなってしまいますし、「ここは良いインターネットだなあ」とつくづく思います。
この場を借りて御礼を言わせてください。
いつも本当にありがとうございます。

キチ鯖の今後の展望

展望と言うほど大げさなものではないのですが、今後のキチ鯖をどうしていきたいかについて簡単に触れたいと思います。
キチ鯖はビア鯖と同じくらい大切な存在となっています。したがってまず、私の身に何かが起こらない限り、このサーバーを継続していきたいです。

次に、これはずっと思い続けながら時間や技術的なハードルのためになかなか実現できていませんが、キチ鯖には投稿内容を検索する機能を付加したいと思っています。
過去の投稿を検索する機能については功罪あり、ネットストーキングや過去の発言を掘り返しての誹謗中傷などを可能な限り避ける意味で、汎用サーバーであるビア鯖に検索機能をつけるつもりはありません。しかし、自炊をテーマとするキチ鯖にあっては「過去に自分または誰かが投稿していたレシピを読み返したい」というニーズがあるのではないかと感じています(少なくとも私はそんな機能が欲しい)。今は、逆にそのような機能がないために、自炊写真とともにレシピを書き添えるインセンティブが働きにくいのではないかとも思っています。このように、投稿内容の検索機能については、私自身が強く希望していることもあり、いつになるかはわかりませんが必ず実装します。

これ以後はやや技術的な内容となるため、読み飛ばしていただいてもかまいません。

キチ鯖のOSは、Mastodon公式が推奨するUbuntuなのですが、立ち上げのタイミングが悪くそのバージョンが16のままとなっています。セキュリティアップデートは適用できるようにしていますので今のところ問題はないと思っていますが、早晩、原稿のLTSである18にバージョンを上げなければならないと思っています。

さらに、画像データをS3に分けたためサーバーのストレージ容量には余裕がありますが、画像のURLがS3もろみえになってしまってまことにかっこ悪いと思っており、サブドメインが割り振られるようにしたいとも思っています。

以上、ほかのアドベントカレンダーの記事のように美味しい記事となっておらず恐縮していますが、私がキチ鯖に関して考えていることを述べさせていただきました。
最後になりましたが、いつも楽しく遊んでくださる皆さんありがとうございます。キチ鯖でテーマに沿った投稿をしてくださる登録ユーザーの皆さんありがとうございます。そして、こんな記事を公開する機会を作ってくださったはもさん本当にありがとうございます。

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