0章私がまんがたりを始めるきっかけ

マンガは私の青春だった

そもそも子どもの頃からマンガが好きでしょうがなかった。ドラゴンボールを読んでカメハメハを窓を開けて練習したし（実際に出たら危ないと思って窓の外にうってた）、スラムダンク読んで毎日左手は添えるだけでシュート練した。マンガが人生の本気を教えてくれた

そんな中で社会人になってもマンガを買い続けていた。福岡から東京に上京し、ベンチャー企業で毎日終電まで働く。楽しみは帰りに寄る「渋谷TSUTAYA」での新刊チェック。「今日はどのマンガを買って帰ろうか？」と思う毎日が、激務で疲れた心の癒やしだった

社会人としてある程度自分なりに仕事ができるようになり、部下もできた。早く出世したかもしれない。マンガ好きなのは変わらず、私の家の本棚は、3段ボックス一つから、壁一面に広がっていた。

そんな中、ある日、マンガ家のタマゴの方と出会った。

マンガ家業界の話を聞けるかも！？私は興奮して、一回食事に行きませんか？と勇気を出してお誘いした。
答えはOK！
業界の裏話が聞けるぅ！と思って、ワクワクしながら、イタリアンを予約したことを覚えている。

けど、マンガ家さんの話を聞いて、愕然とした。

・社会人経験がないけど、個人事業主の大変さ。
・税務申告や契約管理って・・・
・週刊連載しながら、アシスタントへの給与、交通費、食費を計算して出す
・原稿料は掲載後
色々と、マンガ家の世界の大変さを聞いた

「私になにか、できることがあるのではないか？」

心の中で思ったときには声に出していた。
「私はマンガ家の人を助ける何かをしたい。もっと、マンガ家業界のことをこれからも教えてくれませんか？」

マンガ家タマゴさんはOKしてくれた！
今後もご飯を奢るんで、色々聞かせてくださいとお願いし、その日は帰った。

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・何ができるのか？
・業界を、まるで知らない世界で生きてきた
・自分に何ができる？
そんなことをただ漠然と考え、晴れた夜空を見て帰った（終）