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ストーリーマンガ「5W1H」って何?

「新しい作品を描く時には、今でも5W1H設定書を使わせてもらってます」と、プロとして活躍している教え子からメールをもらいました。
役に立っているようで、とてもうれしく思いました。

「5W1H」と言うのは、5つのWと1つのHということで、適切に内容を伝えるためには必要とされているものです。
5つのWとは、WHEN(いつ)・WHERE(どこで)・WHO(誰が)・WHAT(何を)・WHY(なぜ)であり、1つのHとは、HOW(どのように)を指します。
ストーリーマンガを描く上で、この「5W1H」が描かれていないと、何を伝えたいのか・何が描かれているのかが分かりにくくなってしまいます。

私は独学でマンガを描いてきたのですが、この「5W1H」に関してはかなり無意識に描いていました。
プロとしてマンガを連載し始めても、特に意識することもなく自分の感性に沿ってずっと描いていたのです。

ところが専門学校でマンガの描き方を教える立場になって、初めて「5W1H」の重要性に気づきました。
学生の描くストーリーマンガは「5W1H」のいくつもの「W」が欠けている為、内容が把握出来ないのです。
適切な作品の作り方を理解してもらうために、自分なりに改めて「5W1H」をストーリーマンガにどう対応させればいいのかを考えました。
すると思ってもみなかった事が次々と明確になり、「なるほどそういう事なのか!」と目からウロコが落ちたのが驚きでした。

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