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ストーリーマンガ「講評シート」ってどういうものなのか?

私が投稿していた1980年代頃は、受賞通知以外何の連絡ももらえないのが当たり前でした。
賞に入ろうが入るまいが、原稿さえ返却されず放ったらかしだったのです。

ある時期から原稿は返却されうようになったようですし、講評シートやワンポイントアドバイスなども添付されるようになったようです。

編集部によって形式や評価内容に差はあると思いますが、「どこが優れているか・何が劣るか」といった、チェックポイントを(A・B・C・D)で評価するという形式が一般的のようです。

「講評シート」は編集部が作成したものなので、編集サイドの視点で書かれているのだと思うのですが、何を意味する項目なのかが曖昧だったり、言い方が異なるだけで内容は同じだったりという部分があり、漫画家志望者にとっては把握しづらいように思いました。
そこで、基本項目はそのままに、「描き手」視点での項目を追加し整理してまとめてみたのがこの講評シートです。

自分の作品を「自己チェック」してみることで、どこが足りないか、どこが基準値をクリアしているのかを知っておく事は、今後のマンガ制作の参考になると思います。

以下の4つの要素に分け、それぞれに具体的な項目があり全部で36のチェックポイントを設けています。

1/画力(11項目)
2/マンガ表現(10項目)
3/ストーリー構成&演出(10項目)
4/発想力&センス(5項目)

*ちなみに私が見た限りでは、編集部(講談社&小学館)による評価シートには要素の分類がなく、項目がズラリと並んでいる形式でした。

では、まずは一覧をご覧ください。

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