サブスクB2Bサービス『HRラッシュ』(仮)漫画動画でシナリオ作ってみた
こんにちは!漫画動画チャンネルfor biz運営です!
本日は漫画動画のシナリオを実際に作っていきます。サービス自体は仮のものですがよくあるB2B向け商材なので、マンガ動画を作りたい企業様は参考になるかと思います。
いいねが多ければ他のサービスのバージョンも作ってみたいなと思いますので、ぜひいいねいただけると嬉しいです!
それでは早速行ってみましょう!
1、サブスクB2Bサービス『HRラッシュ』(仮)の紹介を漫画動画でシナリオ作ってみた
今回は、人材・労務管理のサブスクサービスを展開している会社のマンガ動画を制作すると想定して、実際にどのようなシナリオになるのかを実践していきます。
それでは早速行ってみましょう
1−1.まず、前提条件を決める。
誰のためのどんな漫画動画なのか。何のために作るのかをまとめます。
■商材:人材・労務管理のサブスク「HRラッシュ(仮)」
■目的:サービス認知を高める
■ターゲット:急激に業績が伸びて雇用が増え、管理に困っている人事部
1−2.次に感情の流れを作る。
次に感情の流れを表現していきます。ストーリーを作り出す前に感情の流れを描くのが肝です。
PR系で使う漫画動画の特徴は物語、ストーリーによって人々の心を動かし、認知形成やアクション喚起をするものです。
そして、この感情の流れの主人公は、基本的にはターゲットの人間の立場であるべきです。「どの人物の立場で物語を作るか?」によって動画を観る側の受け取り方が変わるので注意が必要です。
✅感情の流れ(一例)
①現状の課題(最悪、どうしよう)
②認知(ハラハラ、不安)
③メリットに出会う(いいな、やってみてもいいかも)
④体験(素晴らしい!頼んでよかった!)
⑤後日(ずっとパートナー!いつでも相談できる)
1−3.プロットを作る(骨子を作る)
次にプロット(物語の骨子)を作っていきます。
この骨組みは精度は低くて構いません。大体60〜70%くらいの完成度で大丈夫なので、ざっくり作っていきましょう。
作り終えたら全体を見直してみて、想定した通りに感情は動きそうか、ストーリーに破綻は起こらなそうかなどを確認していきます。
実際にプロットを作ってみたものはこちらです。上記で作った感情の流れを元に物語をつけていくイメージです。
▽物語の骨組み
①現状の課題
・主人公A子が働くA社は業績がぐんぐん伸びて人もたくさん雇用し始めてる
・A子の部署(人事・労務管理)は人事労務業務が増加して大忙し
・しかもほとんどA子のみが入社関連の対応している。
・しかし、まだエクセルと手書きで管理をしており、時間がかかっている
・来月新たに数十名入社予定。追い詰められるA子。焦っている。
②認知
・追い詰められるA子を見て部長が声をかけてくれて、『HRラッシュ』の存在を教えてくれる
・A子は部長のお墨付きの人事労務管理のクラウドソフトを知る。
・A子は覚えるの大変そう。。と思いながら調べてみる。
③メリットに出会う
・A子は今まで手書きでやっていた申請関係を全て『HRラッシュ』で完結できることを知る
・ちょっと不安だけど、24時間サポートもついているみたいだし思い切ってやってみようかな、と思う。
・部長のお墨付きをもらっているので、社内で提案したらすぐに稟議が通った。導入してみる。
④体験
・使ってみて、かなりの業務効率アップを実現!
・無事、数十名の入社を難なく乗り切った!
・嬉しいのと同時にホッとするA子
⑤後日
・もう『HRラッシュ』は呼吸するように使えるようになった
・サポートの人は不具合があったらいつでも対応してくれる。何度も連絡して仲良くなってから、最近は全然関係ない話をしちゃった。笑
1−4.ストーリーを作る。
上記のプロットをもとにストーリーを作り上げていきます。
プロットを元にセリフをつけていくイメージで、具体的に誰が何をどこで言っているのかを、足していきます。
▽物語の骨組み
①現状の課題
・A子が働くA社の社内で…
・A子「このままだと絶対パンクする。。来月また新しく10名以上入社するみたいだし…」
・来月新たに数十名入社予定。追い詰められるA子。焦っている。
・A子「焦るな…焦るな…」
・自分のスマホには先日ご飯に行った男性が連絡をくれてる。
・男性「今日暇?」
・A子は悲しい顔をしてスマホを打つ
・A子「ごめん…仕事おわんない…」
・そして目の前のエクセルと手書きの書類を前に項垂れている。
②認知
いつも何故か短パンと白Tで、Tシャツからひよこを覗かしている変わった部長がやってきた。
・部長「A子さん、来月大丈夫?相当いまの時点で忙しそうだけど・・・」
・A子「部長・・・全然大丈夫じゃないです。どうしましょう。。」
・部長「ハハ、HRラッシュって知ってる?最近広告で流れてきたんだけど、良さそうだよ」
・部長は野球のスイングをしながら『HRラッシュ』を説明してくれた。
・A子「え、なんですかそれ」
・A子調べてみる。
・A子の心の声(部長、さっきの"ホームラン"ラッシュ意味だったの?さむ…)
③メリットに出会う
・A子は今まで手書きでやっていた申請関係を全て『HRラッシュ』で完結できることを知る
・A子「うーん、、新しいツール覚えるの大変そう。。楽になりそうだけど」
・A子はちょっと悩みながら、来月の忙しさを1人で乗り切るにはこれしかないかも。。と思い、一回無料相談だけしてみることにする。
・HRラッシュ担当者「ご連絡ありがとうございます!今回は何かお困りですか?」
・A子「あのー、今エクセルと手書きで労務管理をしてるんですけど、これが全て御社のソフトでできるとホームページに書いてまして。。」
・何度かやりとりをした後にA子は乗り気になる。
・A子「まぁ初月無料で半年間だけの契約だったら社内の承認もすぐ得られそうだからやってみるか…」
・A子は部長にSlackで連絡する
・A子「部長、さっきのHRラッシュやってみたいんですけど…」
・部長「いいよ⚾️」
・A子「(…)」
④体験
・使ってみて、かなりの業務効率アップを実現!
・A子「おぉ…これは想像以上の効率化だ…」
・無事、数十名の入社を難なく乗り切った!
・嬉しいのと同時にホッとするA子
・A子「いやー、博打だったけど使ってみてよかった。笑 導入まで1週間もかからずできるのもいいね」
⑤後日
・もう『HRラッシュ』は呼吸するように使えるようになった3ヶ月後のとある日
・A子「あ、ここなんだったっけ…」
・サポートに連絡する
・サポート「あ、またA子さん!昨日も連絡してくれましたよね!」
・A子「そうなんです…実はまた緊急で対応しないといけないことがあって…」
・サポートの人は不具合があったらいつでも対応してくれる。何度も連絡して仲良くなってから、最近は全然関係ない話をしちゃった。笑
・男性からLINEが入る
・男性「今日暇?」
・A子は嬉しそうにスマホを取り出す
・A子「うん!今日はいけるよ!」
・そしてまた笑顔のまま仕事を再開した。
終わり
1−5.注意点を見て作る。
後述しているのですが、下記の注意点をクリアしているかどうか確認します。
✅注意点
・企業が推したいポイントを推さない。
・現在の世界に合わせる。
・感情の流れを作る。
・伏線→回収を入れる。
・定期的に飽きさせないための笑いネタを入れる。
1−6.完成!
ここまでできたら完成です!お疲れ様です。
出来上がったストーリー(シナリオ)を改めてみてみましょう。俯瞰する目で確認していくと新たな一面に気づけると思います。
2、制作する上での注意点
制作する上での注意点は下記です。
それぞれ詳しく解説していきます。
✅注意点
・企業が推したいポイントを推さない。
・現在の世界に合わせる。
・感情の流れを作る。
・伏線→回収を入れる。
・定期的に飽きさせないための笑いネタを入れる。
2−1企業が推したいポイントを推さない
視聴者は素直で、且つメリットばかりを訴求された広告動画は見飽きています。マンガ動画の本質は、「視聴者の立場にたったストーリー展開をすることで、商品に興味を持ってもらうきっかけ作りをすること」にあります。
みなさんが商品を購入する時も、複数のメリットが全ていいと思ったからではなくて、些細な部分が他の商品よりも良かったから、ということがあるのではないでしょうか。
マンガ動画のストーリーの中でも、冒頭で指し示す課題を解決するメリットのみに絞って伝えます。かつ主人公の目線に立って、疑問に思いそうなことをマンガ動画内でも表現するなどして、徹底的に視聴者の目線で話を進めていきます。
2−2現在の世界に合わせる
今回のような企業が制作するマンガ動画は、作品というよりPR、販促のためのものが多いです。そのため、内容にファンタジー感を感じると、商品理解を妨害してしまう可能性があるので、現実世界にありそうなシチュエーションにとどめることが重要です。
例えば、急にゾンビや宇宙人などが登場して、、、などのストーリーは基本的には採用しないようにしましょう。そもそも物語を作り切るのも難しいですし、カジュアルすぎる印象を顧客に与えてしまう可能性もあります。
2−3感情の流れを作る
こちらもPR系のマンガ動画ならではなのですが、感情の流れを作るべきと考えています。そして、その感情の流れは平凡に進むのではなく、マイナス→プラスを交互に行き来したり、プラス→マイナスを交互に行き来したりする方が良いです。
漫画の良いところは表現が無限大にできることなので、大袈裟に表情を誇張もできます。
B2B商材は、課題があるお客様に対して解決策としてサービスを提供し、理想の状態になってもらうものだと思います。
課題がある状態の時は思いきりマイナスに、理想の状態になったときはしっかりプラスになるように感情の流れを作りましょう。
2−4伏線→回収を入れる
先程のストーリー内で冒頭と最後に男性とのLINEのやり取りを入れたのをお気づきでしょうか?
こういった伏線→回収の流れを入れると、物語の深みが増して見終わった後の満足度を高めることができます。
ただ、大体PR漫画動画は2〜4分ほどの内容なので、入れても1〜2つほどに留めておくと良いでしょう。
2−5定期的に飽きさせないための笑いネタを入れる。
部長のホームランネタに気づいた方はいらっしゃいますか?
ちょっと寒すぎたかもしれませんが、こういったクスっとなるネタは少しだけ挟んでおくと、動画を観る人を飽きさせない材料になるのでおすすめです。
また、動画をみている人に商品を売っているのではなく、自分ごと化できるきっかけを与える動画にしているので、お笑いネタなども入れて楽しみながら商品を認知してもらいましょう。
3、まとめ
いかがでしたでしょうか?
企業側からすると、しっかりと訴求ポイントをたくさん推していきたいとは思いますが、漫画動画の場合は、それをやってしまうとせっかくのストーリーが台無しになります。漫画動画は感情を動かし、美しく商品を訴求できる力があるのに雑に情報を伝える形となってしまいます。
漫画動画は本当に今までとは全く異なる訴求方法で、カジュアルにユーザー目線のコンテンツが作れる最強のツールです。
潜在ユーザーに楽しんでもらうことを目的に、たくさんのケーススタディに応じて漫画動画を連載していくのも面白そうですよね。
これからもどんどん活用事例が広がっていく予感の漫画動画、貴社もぜひ検討してみてくださいね。
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