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海外旅行代理店『ヒトットビ』(仮)漫画動画でシナリオ作ってみた

こんにちは!漫画動画チャンネルfor biz運営です!

本日は漫画動画のシナリオを実際に作っていきます。サービス自体は仮のものですが今はコロナで打撃を受けている海外旅行代理店のものです。

それでは早速行ってみましょう!

1、海外旅行代理店『ヒトットビ』(仮)漫画動画でシナリオ作ってみた

今回は、海外向けに旅行ツアーを企画している旅行代理店で漫画動画を作ることを想定して作っていきます。

それでは早速行ってみましょう。

1−1.まず、前提条件を決める。

誰のためのどんな漫画動画なのか。何のために作るのかをまとめます。今回の場合は、コロナ禍において海外にいける選択肢がある、という認知率が低いため、その認知率を上げ、旅行者を増やしたいという目的があると仮定します。

■商材:海外向け旅行代理店「ヒトットビ(仮)」
■現状:今いける海外の認知率が低い
■目的:海外に行ける選択肢が現状でもあることを伝え、旅行者UP
■ターゲット:海外旅行をしたい20〜30代男女


1−2.次に感情の流れを作る。

次に感情の流れを表現していきます。ストーリーを作り出す前に感情の流れを描くのが肝です。
PR系で使う漫画動画の特徴は物語、ストーリーによって人々の心を動かし、認知形成やアクション喚起をするものです。


そして、この感情の流れの主人公は、基本的にはターゲットの人間の立場であるべきです。「どの人物の立場で物語を作るか?」によって動画を観る側の受け取り方が変わるので注意が必要です。

✅感情の流れ(一例)
①現状の課題(大変、しんどい)
②認知(ハラハラ、不安)
③メリットに出会う(いいな、使ってみてもいいかも)
④体験(素晴らしい!頼んでよかった!)
⑤後日(ずっとパートナー!いつでも相談できる)


1−3.プロットを作る(骨子を作る)

次にプロット(物語の骨子)を作っていきます。
この骨組みは精度は低くて構いません。大体60〜70%くらいの完成度で大丈夫なので、ざっくり作っていきましょう。

作り終えたら全体を見直してみて、想定した通りに感情は動きそうか、ストーリーに破綻は起こらなそうかなどを確認していきます。

実際にプロットを作ってみたものはこちらです。上記で作った感情の流れを元に物語をつけていくイメージです。


▽物語の骨組み
①現状の課題
・主人公A子は25歳OL
・平日はずっと仕事、休日も家でゴロゴロしているだけ
・なんとなく、平凡すぎてつまらない、仕事ばかりでいやだと思っている
・つまらなそうな顔のA子を見て、同僚のB太が声をかけてくる


②認知
・B太はA子に、今でも海外旅行できるという情報を伝える
・参考になるサイトを送ってくれる
・A子は怪しみながらも確認する

③メリットに出会う
・A子は海外旅行が今もできる国があることを知る
・「ヒトットビ」を使えばコロナ禍の各国ごとの面倒な情報を全て教えてくれると知る
・渡航先で情報アップデートがあってパニックになった時も24時間チャットサポートがあると知る
・A子は安心のサポートがあることと、必要な情報が全て手に入りそうという理由で「ヒトットビ」を利用することにする。

④体験
・実際に渡航する前までドキドキだったが、ネットで調べても分からないことは全て「ヒトットビ」が教えてくれた
・渡航中に急に政府の対応が変わり、PCR検査を受けないと入国できないことを知る
・24時間チャットサポートを使うと、丁寧に段取りを教えてくれた
・何事もなく入国を済ませ、渡航中は最高に幸せな様子
・B太がA子と二人で過ごしたいという気持ちを冗談まじりに伝える。

⑤後日
・オフィスにて、仕事をしているA子
・A子はB太を二人きりの食事に誘う

1−4.ストーリーを作る。

上記のプロットをもとにストーリーを作り上げていきます。
プロットを元にセリフをつけていくイメージで、具体的に誰が何をどこで言っているのかを、足していきます。


▽物語のストーリー
①現状の課題

・A子は25歳OL。平日はずっと仕事で疲れて最近は休日も寝て過ごしてばかり。
・パソコンに向かって取引先とメールでやりとりしていると、後ろから同僚のB太が声をかけてきた。
・B太「よ!元気?」
・A子「ん?今集中してるから待って!」
・B太はじっとパソコンを見てくる
・A子「…見られるとやりずらいんだけど」
・B太「笑 なんか最近A子ずっと眉間に皺寄ってるよ。大丈夫かな〜って」
・A子「え…」
・A子は自分が思っていない間にひどい顔つきになっていたみたいで驚いたのと同時に恥ずかしくなった。

②認知
・B太「A子、旅行とか好きだったのに最近行ってないじゃん?コロナだけど、ワクチン済ませていればいける国もあるから、他の同期とかとどうかなーと思ってさ!」
・A子「え、そうなの?行ける国あるんだ」
・A子は最近仕事ばかりで、そんな情報は知らなかった。
・A子「うーん、まぁ考えとく!」
・B太「OK!詳細送っとくわー」

③メリットに出会う
・A子はB太から送られてきた詳細リンクを開いて読んでみた。
・A子「ヒトットビ?もっと他の名前なかったのかな…」
・いかにも人が飛んでいるだけのあからさまなロゴを見てA子は苦笑する
・A子は海外旅行が今もできる国があることを知る
・「ヒトットビ」を使えばコロナ禍の各国ごとの面倒な情報を全て教えてくれると知る
・渡航先で情報アップデートがあってパニックになった時も24時間チャットサポートがあると知る
・A子「へぇ〜今も行けたんだ。ワクチンも終わってるし、休日寝てるだけだから行くか」
・A子は安心のサポートがあることと、必要な情報が全て手に入りそうという理由で「ヒトットビ」を利用することにする。

④体験
・A子「B太!旅行行こう!」
・A子は早速B太にメッセージを送った
・B太「お、いいねー後でグループ招待するわ!」
・A子とB太たちは4名で、ワクチン接種証明書の提示だけでいける国だったC国に行くことにした。
・実際に渡航する前までドキドキだったが、ネットで調べても分からないことは全て「ヒトットビ」が教えてくれた
・A子「調べるの大変だったけど、もう大丈夫そうだね…!」
・B太「そうだねー。」
・A子たちが安心したのも束の間、C国の政府の対応が急に変わり、PCR検査をしないと入国できないことに!
・すでに飛行機の中に乗り込んでいる状況でみんな焦る
・A子「え!!B太これ見た??どうしよう…」
・B太「取り敢えずヒトットビのオペレーターに聞いてみる?何か知ってるかも。。」
・B太の予想は的中し、24時間サポートのオペレーターがA子たちに丁寧に段取りを教えてくれた。
・A子「よかった…」
・何事もなく入国を済ませ、渡航中は最高に幸せな様子
・C国での観光地やショッピング、自然の様子を次々に移す
・B太「結局何もなくてよかったな!」
・A子「そうだね!いやー、久しぶりにリフレッシュできたかも!」
・B太「次は二人で来ようぜ!笑」
・A子「え?何いってんの!!」
・B太「冗談だよ!!笑」
・その後もA子たち4名は何事もなく海外旅行を楽しんだ

⑤後日
・帰国後…金曜日のオフィスにて。
・A子は今日中に仕事を終わらせようと、パソコンで高速タイピングをしている
・B太「よ!またそんな仕事やってるの?」
・A子「土日仕事したくないから、早く仕事してるのよ」
・B太「へーそうなんだ…」
・A子たちは少し沈黙する
・A子「B太!」
・B太「何?」
・A子「土日、空いてたらちょっとカフェでも行かない?いきたいところあるんだ」
・B太「え…じゃああいつらも誘うか!」
・A子「いーの!二人でいこ!」
・B太は最初、面食らった顔でその場に立っていたが、すぐにちょっと照れ笑いして顔を隠した
・B太「お、おう」

終わり

1−5.注意点を見て作る。


後述しているのですが、下記の注意点をクリアしているかどうか確認します。

✅注意点
・企業が推したいポイントを推さない。
・現在の世界に合わせる。
・感情の流れを作る。
・伏線→回収を入れる。
・定期的に飽きさせないための笑いネタを入れる。

1−6.完成!

ここまでできたら完成です!お疲れ様です。

出来上がったストーリー(シナリオ)を改めてみてみましょう。俯瞰する目で確認していくと新たな一面に気づけると思います。

2、制作する上での注意点

制作する上での注意点は下記です。
それぞれ詳しく解説していきます。

✅注意点
・企業が推したいポイントを推さない。
・現在の世界に合わせる。
・感情の流れを作る。
・伏線→回収を入れる。
・定期的に飽きさせないための笑いネタを入れる。

2−1企業が推したいポイントを推さない

視聴者は素直で、且つメリットばかりを訴求された広告動画は見飽きています。マンガ動画の本質は、「視聴者の立場にたったストーリー展開をすることで、商品に興味を持ってもらうきっかけ作りをすること」にあります。

みなさんが商品を購入する時も、複数のメリットが全ていいと思ったからではなくて、些細な部分が他の商品よりも良かったから、ということがあるのではないでしょうか。

マンガ動画のストーリーの中でも、冒頭で指し示す課題を解決するメリットのみに絞って伝えます。かつ主人公の目線に立って、疑問に思いそうなことをマンガ動画内でも表現するなどして、徹底的に視聴者の目線で話を進めていきます。

2−2現在の世界に合わせる

今回のような企業が制作するマンガ動画は、作品というよりPR、販促のためのものが多いです。そのため、内容にファンタジー感を感じると、商品理解を妨害してしまう可能性があるので、現実世界にありそうなシチュエーションにとどめることが重要です。

例えば、急にゾンビや宇宙人などが登場して、、、などのストーリーは基本的には採用しないようにしましょう。そもそも物語を作り切るのも難しいですし、カジュアルすぎる印象を顧客に与えてしまう可能性もあります。


2−3感情の流れを作る

こちらもPR系のマンガ動画ならではなのですが、感情の流れを作るべきと考えています。そして、その感情の流れは平凡に進むのではなく、マイナス→プラスを交互に行き来したり、プラス→マイナスを交互に行き来したりする方が良いです。

漫画の良いところは表現が無限大にできることなので、大袈裟に表情を誇張もできます。

B2B商材は、課題があるお客様に対して解決策としてサービスを提供し、理想の状態になってもらうものだと思います。

課題がある状態の時は思いきりマイナスに、理想の状態になったときはしっかりプラスになるように感情の流れを作りましょう。


2−4伏線→回収を入れる

先程のストーリー内で最後にA子とB太のデートのやりとりを入れたことにお気づきでしょうか?

こういった伏線→回収の流れを入れると、物語の深みが増して見終わった後の満足度を高めることができます。

ただ、大体PR漫画動画は2〜4分ほどの内容なので、入れても1〜2つほどに留めておくと良いでしょう。

2−5定期的に飽きさせないための笑いネタを入れる。

企業ロゴのツッコミネタに気づいた方はいらっしゃいますか?
実際に案件の中で使うときは注意が必要ですが、誰もがそのサービスについて最初に感じる気持ちをセリフにしてあげると、より視聴者の感情移入を促すことができるかもしれません。自虐っぽいですがこういったクスっとなるネタは少しだけ挟んでおくと、動画を観る人を飽きさせない材料になるのでおすすめです。



3、まとめ

いかがでしたでしょうか?
企業側からすると、しっかりと訴求ポイントをたくさん推していきたいとは思いますが、漫画動画の場合は、それをやってしまうとせっかくのストーリーが台無しになります。漫画動画は感情を動かし、美しく商品を訴求できる力があるのに雑に情報を伝える形となってしまいます。

漫画動画は本当に今までとは全く異なる訴求方法で、カジュアルにユーザー目線のコンテンツが作れる最強のツールです。

潜在ユーザーに楽しんでもらうことを目的に、たくさんのケーススタディに応じて漫画動画を連載していくのも面白そうですよね。

これからもどんどん活用事例が広がっていく予感の漫画動画、貴社もぜひ検討してみてくださいね。


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