【極めし道の漢】白竜の漫画レビュー【本気レビュー】
今回白竜のレビュー・感想を掲載しております。すべて白竜を読んだ上で本気のレビューしていますので、漫画買うべきかの参考にしてください。
漫画大好き32歳の漫画レビュー君です。年間60万円以上漫画にお金を費やしてる漫画オタクです。「批判するなら全部読んでから言え!」をモットーに漫画レビューをしていきたいと思います。
白竜の本気レビュー
総合評価:9.0/10点
ストーリー性:9.0/10
世界観:7.0/10
キャラクター:10/10
えげつない度:8.5/10
※評価は主観的評価です、漫画レビュー君のコンセプト・評価基準についてはこちらの記事を確認してください。
漢・白川竜也
白竜という漫画は白竜こと白川竜也が黒須組若頭として組を運営していく物語。白竜・白竜LEGEND・白竜HADOUと続く長編ヤクザ漫画。
ヤクザ映画・ヤクザ漫画ではよく表現されれている、いわゆるヤクザをカッコよく映している世界観。なので世界観のレビューは低めでつけたが、白竜というキャラクター性がこの漫画を引き立ててくれている。
白竜というキャラクターを一言で表すなら「漢」。まさに男の中の男である。腕っぷしも強く、ダンディであり、筋を通すところはしっかり通す男で、読んでるときは「白竜さんかっけぇ」と何度も思うだろう。
しかも白竜LEGENDの終盤まで白竜の過去編はやっておらず、なぜ白竜が黒須組長の神輿をかついで、黒須組の若頭をやっているのか?そもそもなぜ白竜がヤクザになっているかがわからない謎多きミステリアスな部分も白竜の魅力の一つだ。
白竜は腕っぷしはもちろんあるのだが、腕っぷしで無理やり組を拡大するのではなく現代のヤクザ”インテリヤクザ”として、組を急速に拡大していく。
株や法律なども白竜は詳しく、読んでる読者も勉強になることが多々ある。
敵対するヤクザの王道会の剛野も白竜という漫画を最高にしてくれるキャラクターで、特に漫画レビュー君が好きな話は「振り向けばヒロシ」という回だ。(笑)この話はヤクザのダークの回ではなく、シュールな笑い回としてめちゃくちゃ面白いのでぜひ読んでほしい。
ここで漢・白竜の僕的名言を2個紹介したい。まずは白竜に惚れるマダムからベンツをプレゼントとしてもらったとき「おれはじゃじゃ馬しか乗らない」と言いフェラーリで帰っていく白竜のシーン。暗に女性を振り、馬のエンブレムのフェラーリしか乗らないという姿はまさに漢。
もう1つが賄賂の疑いで逮捕された白竜。留置場にいる他の犯罪人たちにとてつもない人気があり、白竜を留置場に連れていった警察が「たいしたカンロクだな、人気取りに気を使ってんだろ?」と言った警察に対し、「ヤクザのカンロクってのは求めて得られるもんじゃねぇんだぜ…実力だよ」と言い放ったこの名言。かっこよすぎる白竜さん…。
その他にもシノギを白竜が任せたときのお決まりセリフの「この一件私が仕切らせてもらいます」などの名言があるんでぜひ自分なりの白竜の名言を見つけてみてください。
白竜は予言書?連載中止になった事件
白竜はヤクザのシノギとして政治家vs白竜、大企業vs白竜などの構図がよく使われる。実際に起きた事件を題材していることが多く、取材力の高さによるリアルな描写が白竜の持ち味になっている。
そんな中、白竜Legendの連載中に原発発電所について取り扱ったが連載された。原発事故といえば福島で起きた原発事故を皆さんは想起されると思う。連載中の白竜の話のなかでも地震による原子力発電所の脆弱性を白竜が電力会社を相手に詰めていく描写を描いてたところに東北大地震が発生した。
まさに白竜で取り扱った連載中の題材が現実に起こってしまったのだ。さすがにセンシティブな題材だったこともあり、急遽連載が中止となり、今では白竜の別巻として発売されている。
作者の天王寺大先生のとてつもない取材力で日本の闇を実際に知っていたかもしれないが、読者の漫画レビュー君は非常にリアルな描写に当時震え上がったのを覚えている。いつもの白竜では法外なお金を大企業から奪うことで終わるのだが、今回ばかりはさすがにお金を奪い取るようなエンディングにはならなかった。まだ読んだことない方がいればぜひ別巻上下巻で買えるので、読んでみてほしい。
また、相撲と野球賭博についても白竜で取り上げており、現実で問題になるより先に題材として取り上げることが近年は多い。
白竜に取り上げられたら「近々あれ問題になるんじゃね?日本ってこんな闇深いの?」と思いながら読むのも白竜を読む魅力の一つだ。
白竜と似た漫画
白竜と似た漫画は天王寺大先生の作品の「ミナミの帝王」や、日本の闇を取り扱っている闇金ウシジマくんなどが白竜と同じような感覚で読める漫画です。
白竜のあらすじ
構成員わずか約40人の黒須組を率いる若頭・白竜こと白川竜也を主人公としたヤクザ漫画で、もっぱら黒須組のシノギとそれに絡んだ他組織・企業との抗争を描く。エピソードの中には現代社会の事件を素材にした話(西都鉄道編、医療ミス隠蔽編、オリオン編、原子力マフィア編等)も存在する。話数カウントは「暴力の○」(『LEGEND』でも同様)。
単行本は『白竜』全21巻、『白竜LEGEND』全46巻、『白竜HADOU』既刊35巻。このほか、連載を中断した「原子力マフィア編」が『白竜LEGEND原子力マフィア編』として、上下巻の別編として刊行されている。「大相撲野球賭博編」など、現実で問題になるより先に題材として取り上げることが近年は多い。※ウィキペディア参照
白竜の基本情報
漫画名:白竜
作者:天王寺大(作)、渡辺みちお(作画)
ジャンル:アンダーグラウンド
巻数:白竜21巻(完結済み)白竜LEGEND46巻(完結済み)白竜HADOU40巻(連載中)