「空飛ぶ車」の時代はもう始まっている!ファンタジーが現実になる日【後編】
いやー、こんな世界来てほしい!
超楽しいでしょこんなの。
え?なに?すぐそこまで来てるの?
(自分で担当して一番楽しんでる編集部/齋藤)
すでにプロトタイプは開発され、市場投入に向けた実験中だという「空飛ぶ車=エアーモビリティ」。
実際にこうしたエアーモビリティが一般に実用化されたら…?
走れる(飛べる)場所が増えて渋滞も解消?
山奥にある秘湯にも楽々アクセス?
ヘリクルーズならぬ「エアクルーズ」できらめく夜景と吹き抜ける夜風を感じながらのプロポーズが大流行しちゃうかも!?
はたして、どんな未来が待っているのでしょうか?
■悪路もOK! 道のコンディションに左右されないエアーモビリティ
地上を走る車の場合は、「道路」が欠かせません。
砂漠や岩場、雪道を走るためには専用のタイヤに付け替えたり、悪路に耐える頑丈なボディの車でなければなりませんが、空を飛べるなら道のコンディションは何でもOK。
交通インフラが発達していない新興国での移動に活用したり、災害時にがれきの上を飛んで支援物資を運んだりと、コンディションの悪い場所でも活躍できます。
■空の道路は上へ上へとつくられる!
狭い日本では、道路を作るために土地不足が問題になることもあります。
エアーモビリティであれば地面は必要ありません!
アスファルトもコンクリートも不要!
資材が不足するかもしれないリスクもクリアできます。
通信技術を活用してどこにでも道路を作ることができるので、首都高Aの上を首都高Bが走り、さらにその上にはレース用サーキットコースがあり、高層ビルや飛行機から観戦…
なんてこともできちゃうかもしれません。
■実用化はいつ?
「そうはいっても、実用化には法律の整備も必要だし、時間がかかるんじゃないの?」
そう思いますよね。
もちろん、エアーモビリティが公道を走れるようになるには様々な実験や法整備、さらなる技術の進化・開発が不可欠です。
小松会長、そのあたりはどうなんですか?
「ドローンやレンダリングの技術開発はA.L.I.で関連事業として既に取り組んでいますし、ドローンが歩んできた動きをなぞる形で法整備が進むと見て、僕も各業界や行政に働きかけているところです。A.L.I.は大きなドローンレース大会の開催にも関わっていますし、レース用のドローン開発もしているんですよ」
航空法でドローンの飛行が規制されるなら、規制対象外のドローンを作ればいいじゃない!
と、航空法の規制対象にならないドローンを開発しちゃうって…何そのマリー・アントワネット的発想。
でも、こうしたドローンをとりまく環境の変化が、小松会長の真の目的たるエアーモビリティの道を切り開いていくんですね…。
「やりたいことがあったら、いつもそのために何が必要かを逆算してハードルを越えてきた」
さすが、自称“逆算のプロ”小松会長…。
抜かりはなさそうです。
(取材後記)
A.L.I.Technologiesが開発したホバーバイクは、早ければ2024年には公道を走れるようになり、実用化することが目標とのこと。空を飛ぶ…というにはまだまだ低い数十センチメートルという高さではありますが、これは空へ向けての大きな一歩。
SF・ファンタジーなどのフィクションでしか見ることのできなかった、空飛ぶ車が上空を行き交う時代。いよいよ現実になる日が近づいているのを感じることができました。
モビリティ好きとしても、SF大好き人間としても、A.L.I.の事業は夢でした。
みんなが夢に描いたことのあることを、本気で実現しようとしている人たちの熱量!
エアーモビリティ事業、めちゃくちゃ応援してます!
そして僕にも購入しやすい価格で販売をぜひ……
(if編集部/齋藤春馬)
前編はこちら!
「空飛ぶ車」の時代はもう始まっている!ファンタジーが現実になる日【前編】
漫画=minatsu(@minatsucat)
取材・文=藤堂真衣(@mai_todo) 編集=齋藤春馬(@st_hl_)