見出し画像

【アニマル漫画】心のスキマを埋めてくれる、動物と人との物語。


あなたの心の隙間。動物が、埋めてくれる。


辛い時、寂しい時、人生に行き詰まった時。
隣にただ優しく寄り添ってくれる存在がいるだけで救われることがあります。
私自身、昔飼っていたインコにいつも元気をもらっていました。

くすっと笑えたり、温かく癒されたり、動物と人との関係について考えさせられる。
今回は、そんな動物がテーマのおすすめ漫画を紹介します。
きっと優しい気持ちになれますよ。

【かわいくて、癒されて、時に考えさせられる】動物が出てくるオススメ漫画を3冊紹介

動物が出てくる漫画はたくさんありますが、特に「優しさ」「温かさ」をテーマに選んでみました。
可愛い姿に癒されて、物語に涙する。

読んだあと、心の奥に触れる何かがあるはずです。


【お前、タヌキにならねーか?】奈川トモ

Amazon

生きることに疲れ、自ら命を絶とうとしている人間。
そこに現れる一匹のタヌキ・小金丸。

「お前、タヌキにならねーか?」

そう声を掛けて、人間をタヌキにスカウトする…。
そんなシーンから物語が始まります。

小金丸の術で変化させられた人間は、タヌキになることで、今まで見えていなかった大切なことが見えてきます。

野山を駆け回り、おいしい空気を吸い込み、綺麗な川の水を飲む。
さっきまで生きることを諦めようとしていたのに、沢山のしがらみから一気に解放されていきます!

職場と家を往復する毎日。
仕事の責任や重圧、相手に合わせることに必死な人間関係。
だんだんと視野が狭くなり、目の前の世界が自分の全てなのだと思い込み、追い込まれ、疲弊していく。
生きていくうえで、頑張ることは必要。
でも、タヌキの目線で見たときに、「それってそんなに大切なことなの?」と考えさせられます。

”俺たちは「幸せ」ってやつ、感じるだけで精いっぱいだよ”

自分は家族を幸せにしてあげられない…。
そう思い悩むサラリーマンに向けて小金丸が言った一言。
このセリフが特に印象に残っています。

相手の幸せも大切だけど、まずは自分が「幸せ」を感じること。
深い一言だなと思います。

個性豊かなタヌキたちに元気をもらえて、もふもふに癒されること間違いなし!
くすっと笑えて、しんみり泣ける。
そして最後は温かく優しい気持ちになれる、とっても素敵な一冊です。


【同居人はひざ、時々、頭のうえ】みなつき

Amazon

人嫌いなミステリー作家・素晴と、小説のネタとして飼うことになったノラ猫・ハル。
孤独だった一人と一匹。
この出会いによって、お互いの世界が少しずつ広がっていきます。

この漫画のポイントは、何といっても一話ごとに目線が変わること!
同じ出来事を、素晴とハル、それぞれの視点で展開していくところがとても新鮮です。

読者はお互いの気持ちが分かるだけに、「そこ、そういうことじゃないんだよ~!」と、もどかしい気持ちにさせられることも。
ときどきすれ違いながら、素晴とハルはお互いに大切な存在になっていきます。

心の中にはたくさんの想いがあるのに、それをうまく言葉に表現できない素晴。
私自身、相手にどう思われるか、こう言ったら嫌われるんじゃないか…。
そんな風に思って、言葉を飲み込んでしまうことがあります。

共感できるからこそ、ハルを通して徐々に人と関われるようになっていく素晴を見ていて、がんばれ!という気持ちが湧いてくる。
とても温かいものがこみ上げてきます。

ハルの描写もとても可愛くて、猫好きの人にはたまらないのではないでしょうか。
作中に出てくる人も動物も、とっても素敵なキャラクターばかり。

ふいに涙がこぼれ、人と動物の想いに優しい気持ちにさせられる。
読んだ人みんなを笑顔にさせてくれる、温かい時間が流れる一冊です。


【星守る犬】村上たかし

Amazon

「星守る犬」という慣用句があるのをご存じですか?
この意味が、このお話の全てなのだと思います。

こちらの漫画は、先に紹介した2冊とはちょっと異なる作品。
癒しというよりは、生きるという事そのものを、深く考えさせられます。

物語の主人公は、どこにでもいそうな、ちょっと不器用な性格の「お父さん」と飼い犬の「ハッピー」。

決して悪い人ではなく、優しい人。
でも、ちょっとしたすれ違いから家族関係はうまくいかず、熟年離婚。
病気を抱えながら、愛犬ハッピーと二人で生活することに。

最初は愛犬と共に自由きままな旅のはずだったけれど、徐々に陰りが見えてきます。
一人と一匹、最後の結末とは…?

人と動物との絆。
無条件の愛。
残酷な現実。
社会問題。

ほっこり優しい絵柄とは裏腹に、淡々と進む物語にたくさんのことを考えさせられます。
そして、ハッピーのお父さんに対するまっすぐな想いに、涙を流さずにはいられません。

お父さんの隣にハッピーがいてくれてよかった。
読み終えてから、しばらくお父さんとハッピーに想いを馳せてしまう。
一度は読んでほしい、悲しくも優しい物語です。


小さくて、大きな存在

動物と人。
お互いに言葉は分かりませんが、通じ合う想いは確かにあります。

少し疲れた時、癒しが欲しい時、心細い時。
ぜひ、今回紹介したような素敵な作品を読んでみてください。

動物の愛らしい姿に癒され、ほっこり温かい気持ちになり、心がじんわりと満たされますよ。

ライター:そら(Twitter→@tommy55934159)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?