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あなたに首ったけ顛末記【長編小説】

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『異能もの現代ファンタジーラブコメ』女子向けライトノベルなお話です。お口に合いそうでしたら、ひと口だけでもいかがでしょうか?note独占配信(笑)&全話無料!不定期更新で連載中で…
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あなたに首ったけ顛末記<その1・はじめまして、首フェチの生き霊です>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その1> ◇◇はじめまして、首フェチの生き霊です◇◇ (5200字)  彼の首に、触れたかった。  ネクタイがほどよく締まったワイシャツのカラーの上の、彼の肌が見える部分。のどぼとけ。あごや耳へつながるライン。うなじの、髪の生え際のところ。  電車で毎朝出会う彼。少し離れた場所から彼の姿をこっそり見るのが、喪女な私のささやかな楽しみだった。理想の体型。マスクで隠れていない目と眉の造作、髪の質感、ヨシ。あとでスケッチに起こすため、彼の姿を目に

あなたに首ったけ顛末記<その17・闇で目を凝らすから星は輝く>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その17> ◇◇ 闇で目を凝らすから星は輝く ◇◇ (21100字) <1>御崎十緒子・天地より降りて昇る星 (4000字) 『それで、十緒子。そろそろ目を開けてみてよ』  とみちゃんの声が、聞こえたような気がした。    でも、とみちゃん。  やっぱり私、怖いんだ。 『……目を開けてもいい、閉じててもいい、それは十緒子が選ぶこと。  それでいいんだ、十緒子はそれでいいんだよ』  うっすらと、目を開けて。  いつもの自分の部屋のベッド