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あなたに首ったけ顛末記【長編小説】

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『異能もの現代ファンタジーラブコメ』女子向けライトノベルなお話です。お口に合いそうでしたら、ひと口だけでもいかがでしょうか?note独占配信(笑)&全話無料!不定期更新で連載中で…
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#男子ってなんでも尻ポケに入れるよね

あなたに首ったけ顛末記<その1・はじめまして、首フェチの生き霊です>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その1> ◇◇はじめまして、首フェチの生き霊です◇◇ (5200字)  彼の首に、触れたかった。  ネクタイがほどよく締まったワイシャツのカラーの上の、彼の肌が見える部分。のどぼとけ。あごや耳へつながるライン。うなじの、髪の生え際のところ。  電車で毎朝出会う彼。少し離れた場所から彼の姿をこっそり見るのが、喪女な私のささやかな楽しみだった。理想の体型。マスクで隠れていない目と眉の造作、髪の質感、ヨシ。あとでスケッチに起こすため、彼の姿を目に

あなたに首ったけ顛末記<その16・隠者のランプは己を照らす>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その16> ◇◇ 隠者のランプは己を照らす ◇◇ (18900字) <1>水野春臣はフリーズする (5700字) 「はじめまして。十緒子の父、アダチ……いや、ミサキゲン、です。水野春臣くん、だよね?」  十緒子のアパートの部屋の、すぐ外。玄関ドアに背を預け十緒子の帰りを待っていた、はじめは御崎家の使用人だと名乗った男。  さっきまでの、二人のやり取り……十緒子が男にすがりつき、顔を食い入るように見上げて『おとーさん、だよね?』と言い、男