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あなたに首ったけ顛末記【長編小説】

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『異能もの現代ファンタジーラブコメ』女子向けライトノベルなお話です。お口に合いそうでしたら、ひと口だけでもいかがでしょうか?note独占配信(笑)&全話無料!不定期更新で連載中で…
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#よーしビールは現世で飲んでくか

あなたに首ったけ顛末記<その1・はじめまして、首フェチの生き霊です>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その1> ◇◇はじめまして、首フェチの生き霊です◇◇ (5200字)  彼の首に、触れたかった。  ネクタイがほどよく締まったワイシャツのカラーの上の、彼の肌が見える部分。のどぼとけ。あごや耳へつながるライン。うなじの、髪の生え際のところ。  電車で毎朝出会う彼。少し離れた場所から彼の姿をこっそり見るのが、喪女な私のささやかな楽しみだった。理想の体型。マスクで隠れていない目と眉の造作、髪の質感、ヨシ。あとでスケッチに起こすため、彼の姿を目に

あなたに首ったけ顛末記<その8・天国には酒も二度寝もないらしい>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その8> ◇◇ 天国には酒も二度寝もないらしい ◇◇ (15500字) <1>御崎十緒子は二度寝する・1 (5000字)  トットットッ、トットットッ。  トクトクトク、トクトクトク。    心地のよい、音。  気がついたら聴こえていて、でも飽きずに聴いていられる、このリズム。  その響きが私の体を気持ちよく震わせ、私は、まさに全身でそれを聴いている。  リズムが聴こえてくるそれは、あったかくて、適度な硬さで……この抱き枕、ヤバい。私は目