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【パイオニアEDH】激情で練磨された者、ナヒリ 2023/9/10

1.定例会に向けての改造

 仲間内で四半期に一回程度行われるEDH会。
 今回、9月の集まりではパイオニアEDHを行うことになった。
 前回の《復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist》とのタイマンパイオニアEDHで、エルフの森に蹂躙された反省を生かし、改良されたデッキがこちらである。

⑴着地誘発を咎める。

 前回の戦いでは、《復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist》の上陸能力から場と手札のアドバンテージ差を付けられたことが非常に苦しかった。現在MTGでは場に出たときに仕事をするカードが強いとされるため、誘発能力を咎めるカードは相対的に強いと考える。

上陸させないシスターズ

 《機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines》のみコストが重いが、出れば強い。さすがはノーン様。

⑵装備品を見直す。

 前回の戦いで気になった点。それは『ミラディンのために!』を持つ装備品の装備コストの重さだ。

便利だけど重い。

 装備品を使用するには、①装備品を出す。②クリーチャーを出す。③装備品をクリーチャーに付ける。といった段階を踏む必要がある。
 最近は場に出たときに自動でクリーチャーに付く装備品や『ミラディンのために!』のように、場に出たときにトークンを生成し、それに付けるタイプの装備品が増えてきている。装備品が好きな僕にとってはうれしい傾向だ。
 ただし、『ミラディンのために!』を持つ装備品は装備コストが大きいものが多い(2マナ要求のものもあるが)。
 今回は
 ①プレイコストが低いこと
 ②装備コストが低いこと(2マナを基準とする)
 ③場に出たときに自動で装備されること

 以上の3点を基準に選択した。
 特に①については、軽めの装備品をテンポよく出すことを目的にしている。ナヒリをなるべく早くプレイし、ナヒリ自身に装備させて統率者ダメージで相手を倒すことを目指す。なあに、3人にでしかプレイしないのだから42点削ればいいのだろう?

2.いざ、定例会

 そして昨晩、定例会が開催された。
 卓に並んだ統率者は、《復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist》、《ドラゴンの打擲、オーグニス/Ognis, the Dragon's Lash》、《激情で錬磨された者、ナヒリ/Nahiri, Forged in Fury》。

いざ、尋常に勝負。

1セット目

 オーグニスが2T目にプレイした《跳ね橋/Crashing Drawbridge》から、後続のクリーチャーに速攻を付与しながら宝物を並べ、大量に展開したクリーチャーで80点のライフを削りきって勝利。
 すべてのクリーチャーに速攻付与できるの偉すぎん?

対象1つにだと思っていました。

2セット目

 僕が《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》、《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》で場を縛ったことで、ゆったりとゲーム進行に。ただし、土地が止まったこちらをよそに2人は確実に土地を伸ばし、場を整えていく。《太陽降下/Sunfall》でクリーチャーを一掃し、カウンターが10個乗った培養器トークンを構えるも、マナ不足で自由に動けず、結局ニッサに押し切られてしまった。

3セット目

 土地が引けず、何もできませんでした。これぞMTG。

3.結論

 結論から言うと、3セット遊んだ中で統率者領域からナヒリをプレイすることはなかった。2セット目、3セット目は土地事故したことも大きかったが、今回3人で対戦してみて分かったことがある。

⑴装備品が弱い。

 デッキを改良するにあたり、採用する装備品の見直しを行った。自分なりに基準を設けて選択したが、「これは強い!」と思って採用した装備品は少ない。”強いから入れる”ではなく”ナヒリのコストを下げるために入れる”のだから、それほど強くない装備品も採用せざるを得ないのだ。結果、限られたターンとマナを使って弱いカードをプレイすることになっている。
 
ニッサにしてもオーグニスにしても、出てくるカードは単体でそれなりのはたらきをするカードばかりであった。構築の時点で大きな差がついているのだ。

⑵制限が多い。

 ニッサは場にいて土地を出すだけでマナを生み出し、手札にエルフかエレメンタルを補充する。
 オーグニスは地震が攻撃に参加しなくても、速攻をもったクリーチャーが攻撃すれば宝物が得られる。

 一方ナヒリはどうだろうか。装備したクリーチャーが攻撃するだけで衝動的ドローができる。それが装備品なら無料でプレイできる。

 良く言えば。

 実際は……
①衝動的ドローを最大限生かすためには第1メインフェイズでの動きが制限される(土地がめくれることを考慮すると、土地は第2メインフェイズに出す方がいい)。
②装備品を無料でプレイする恩恵を受けるためにはデッキの中に装備品を増やす必要がある。
③プレイできなかったカードは追放されるため、その後必要になってもプレイできない。
……とデメリットの方が大きい。

 特に②については⑴と深く関連しており、パイオニアのカードプールで装備品を増やそうと思うと、必然的にそこまで強くないカードを採用せざるを得ないのだ。さらに、ナヒリを出したターンに衝動的ドローの恩恵を受けようと思うと、『ミラディンのために!』を持った装備品を採用する方が好ましい。

 ニッサみたいに上からめくって手札に加えれればいいのに。ニッサとナヒリ、どこで差がついたのか。

4.これからの方針

⑴ナヒリは弱くない。

 散々文句を言っておいて何だが、ナヒリは別にそこまで弱くない。ただパイオニアEDHだと装備品に恵まれないだけなのだ。下環境に行けばもっと強力な装備品や、装備品をサポートするカードがある。

こいつらが使えたら(装備品編)
こいつらが使えたら(サポート編)

 ナヒリは好きだ。でも活躍させようと思うと、下環境に持ち込むしかない。

⑵『さよならナヒリー』

 パイオニアEDHで遊ぶ契機を与えてくれた《激情で錬磨された者、ナヒリ/Nahiri, Forged in Fury》。今回の定例会後一時凍結する。
 今後カードプールが広がり、強い装備品やサポートカードが増えればもう一度彼女と向き合うことになるだろう。
 それまでさよならだ。

 とりあえず今後はボロスカラーで他に勝てる方法を模索してみる。

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