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【パイオニアEDH】激情で練磨された者、ナヒリ

ナヒリとニッサ

どちらも同じゼンディカー次元出身のプレインズウォーカーだが、仲はよくない。その辺りの背景を知りたい人は、Anoa designさんの『マンガで分かる!Magic Story』をぜひ読んでほしい。公式サイトでも読めるけど、ぜひ買って読んでほしい。おすすめ。


ぼくがナヒリを選んだ理由

 パイオニアEDHを始めるにあたり、私が”激情で練磨された者、ナヒリ”を選んだ理由。それはイラストがかっこいいから。「ナヒリでパイオニアEDHを始めるよ!Mはニッサでデッキ組んでね。」と友人Mには”復活した精霊信者、ニッサ”を押し付けた。誕生日プレゼントと称してカードを押し付けられ、カードをそろえるための出費とデッキを作るための時間の捻出を迫られる友人M。マジ不憫。

こうして、ナヒリとニッサの対決は卓上へ!


使用したデッキ

 ナヒリの早期着地を目標に、装備品をとにかく詰め込み、装備品とシナジーのあるカードを多数採用した。ファイレクシア:完全なる統一で登場した新能力”ミラディンのために!”は、装備品とクリーチャーを同時に展開できるため、その活躍に期待。
 クリーチャーでの殴り合いが多いパイオニアEDH環境において、白の強みは全体除去を擁するところであると考え全体除去も採用。クリーチャーが滅んだ盤面に”親和(装備品)”で颯爽と再臨するナヒリかっこいい!

ゼンディカー頂上決戦

決戦

 そして、いよいよ僕と友人M、つまりはナヒリとニッサの戦いの火ぶたが切って落とされた。ライフは30点のタイマン統率者戦だ。初期ライフが通常の統率者戦より10点低いのだから、十分に殴り倒せる!そう意気込んで始まった戦いだったのだが……。
 2ターン目、3ターン目と順調に装備品を展開し、ナヒリのコストを下げていく僕に対し、Mは3ターン目にニッサを着地させ、ランパン呪文で毎ターンコンスタンスに上陸していく。上陸から生み出されるマナと並べられた土地。2回目の上陸で増える手札。場も手札も大きくアドバンテージを開けられる。

ニッサのアドバンテージの取り方がおかしい。


 《告別/Farewell》、《太陽降下/Sunfall》、《ドゥームスカール/Doomskar》の3枚を撃ちきってなおエルフの森は健在。こちらの場には「ミラディンのために!」と書かれた重い装備コストの装備品しか残っていない。ああ、そうだった。この装備品たちにとって、ナヒリは敵だった!ナヒリをリキャストしても、コストが重すぎて装備できない。装備できないなら、ナヒリの能力も起動できない。見事に構築当初の期待を裏切ってくれたのである。

装備コストが重すぎる。

 ……こうして原作通り、《野生の魂、アシャヤ/Ashaya, Soul of the Wild》を従えたニッサに殴り倒されるナヒリなのであった。

決戦の後に(反省会)

 この後何度戦いを挑んでも、エルフの森に阻まれるナヒリちゃん。おまえは激情で何を錬磨しているのか、少し冷静になって考えた方がいい。

上陸させない。

 冷静になって考え、相手の動きを抑えるには上陸させないことが一番だという結論にたどり着いた。Mには「露骨な身内メタやめろ!」と言われるかもしれないが、そもそもMと僕を含めた3人でしか遊んでいないのだから、世間の一般的な環境をメタってデッキを作って何になる。
 
幸いなことに、白は相手の能力誘発を咎める効果を持ったカードが多い。
が、上陸を防げるカードはそんなにない!
 
《厳しい試験官/Strict Proctor》は上陸にマナを要求する。上陸でマナが発生しようとも、2マナ払わされていれば-1!
 《機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines》は完全に上陸を封じる。ただ出てくるのが遅い。
 《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》、EDHの敵!先行でニッサが出てくる前に場に出せれば!
 《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》は土地を探してくるランパン呪文の探せる範囲を限定。

どうしてもニッサを倒したいナヒリを支える四天王

早出しの意味を考える。

 そもそもコンスタンスに装備品を並べて、ナヒリを早出しする意味はあるのか。
 マリガンなしでスタートし、毎ターン装備品を1つプレイしたとして、最速でナヒリが場に出るのは、4ターン目。土地3枚、装備品3枚が並んだ状況で3マナで飛び出す。7枚でスタートしてカードを6枚使用、毎ターンのドローが4枚。
 7+4-6=5
 ナヒリ着地の時点で5枚手札が残っていることになる。
 ……慌ててアドバンテージ稼ぐ必要なくない?
 もちろん衝動的ドローをすることで、選択肢は増えるし、ナヒリの場合は装備品をただで出せることもあるのだけど。
 ……最速でナヒリ出す必要なくない?
 相手の行動を妨害しつつ、装備品並べて盤面整える方がいいような気がする。

装備品を考える。

 最速着地を狙わないとなると、今程装備品の数が必要なくなってくる。ナヒリの効果でめくれたときにタダでプレイできる確率も下がるが、めくたカードをプレイすることでアドバンテージを得るようにしよう。
 装備コストも含めて採用する装備品の種類と数を検討する。

置物対策を考える。

 Mのニッサは上陸だけでなく、エンチャントやアーティファクトも上手に使ってアドバンテージを稼いでいた。ちょっと激情してたので何使われたかは覚えていないが。今回の構築では置物にさわれるカードが《告別/Farewell》と《削剥/Abrade》しかなかったので、もう少し置物にさわれるカードを増やしたい。

その他

 あとは全体除去の枚数を増やすことと、装備コストを確保するためにマナ加速が必要かどうかを検討する余地がある。


ということで、9月の再戦に向けて冷静と激情の間で錬磨していく所存!


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