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久しぶりにアニメをみた


久しぶりにアニメを見た。高校の時は、毎晩BS11を23時にダイアルを合わせて見ていた。大学に入ってからはテレビを見なくなり、レポートで時間を食ってしまったりと、深夜アニメからは疎遠になっていく。東京に移り住んでから、新しいまちに興味が尽きず、まち歩きへの比重が大きくなったのも一因かもしれない。


限界費用革命!

大学3年になって世間よりかなり遅くAmazon  prime videoというとんでもない文明の利器を導入(なんと大袈裟な…)。経済の先生が授業で「限界費用がかなり低いもので、効用が大きくなるものに〜」の一環に青空文庫とAmazon prime videoの名があった気がしなくもない。そんなことはよくて、導入以来、映画やアニメを見たりしました。「ローマの休日」といった有名映画から、最近話題のアニメなどをなんとなく見て、思うことがあったり、なかったり、笑ったりと。この私的限界費用革命を迎えるにあたり、友人の映画談義には少しついていけるようにはなったか。その友人はサメ映画専門家のため、なんともついて行けているのかには疑問ではある。

そんな中で見つけたアニメ

なんとなく眺めて、綺麗な絵だなぁと思って見たのが「色づく世界の明日から」というP.A.WORKSのオリジナルアニメでした。日常に小さな魔法が残る世界でのお話。幼い頃に色が見えなくなり、感情の乏しい女の子、月白瞳美が主人公。主人公はある時、祖母の時間魔法によって2078年から2018年の過去に飛ばされる。その過去の中で、未来に戻るため糸口を探りつつも、以前の自分では体験しなかったであろう青春を過ごしていく。

この体験の中にはもちろん成長があり、その過程がなんとも美しく、共感できる部分が多くある。「こういうマインドの時もあるわな」と思う。主人公は未来へ戻るための打開方法、日々の小さな驚きを大切に持つことなど、なんとなく日常を過ごしている私にとって、気付ける感動を素通りし、感動がないと喋っているのが恥ずかしい。モノクロな感情だったり、モノクロな日常を過ごしていると思うことは誰にもありそうで、モノクロから脱するきっかけというのは、身近にありそうだと教えてくれる。機会は動的に目まぐるしく存在し、それに参入する勇気だったり、惰性からの逸脱には、他人からは「そんなん、チョチョイよ!」かもしれないが、本人にとってはかなり力は必要だったりしますから。主人公はこんなにもネガティヴではありませんが……


聖地巡礼として

「色づく世界の明日から」の描写は美しく、背景を眺めるだけでも面白いアニメだと感じる。このアニメの舞台は長崎県長崎市出そうで、背景は非常に忠実だと思った。(私は長崎には行ったことがなくGoogleMAPでしか見てませんが……)

観光業界の方々もかなり注目したらしく、多メディアから聖地巡礼マップやスポット紹介がなされている。是非ともアニメの思い出と重ねながら、カメラのレンズを覗き込み、風景写真として納めたいものです。

地理的な楽しみも!

長崎といえば「坂道が多い」で有名。市街地の7割ほどが斜面地らしく、地方分権改革を利用し道路法の緩和を認められるほど坂と共生したまちなのです。しかし、この坂というのは昔の長崎の姿の名残でもあるのです。アニメで描かれる背景がどのような過去を経てそこにあるのか、それを考えながら歩くのもまち歩きの醍醐味でもありましょう。


文化的、歴史的そして地理的にも楽しめる長崎に私は早く行きたいです。


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