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コストを払って他者を罰する (Costly punishment)

参考テキスト
Spite: The Upside of Your Dark Side

「コストのかかる罰 (Costly punishment)」とは、罰を与える側も何らかのコスト(損失)を負担しながら、違反者などを罰することです。

例えば、

  • Ultimatum Game(最後通牒ゲーム) で不公平な提案を拒否する行動

    • 拒否することで、提案されたお金を受け取れなくなり、自分自身も損失を被る。

  • 誰かを告発するために時間や労力を費やす行動

    • 告発が成功しても、自分自身には直接的な利益がない場合が多い。

  • 集団から追放されるリスクを負って、不正を告発する行動

    • 正義を追求するために、自身の立場や安全を危険にさらす。

などが挙げられます。

コストのかかる罰は、一見非合理的で自己犠牲的な行動に見えますが、長期的に見れば、社会規範の維持や協力の促進に貢献し、結果として自分自身にも利益をもたらす可能性があります。

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