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真っ赤ちん

これは僕のすべらない話のひとつです。

高校生の時、Kくんという同級生がいたのですがMDにえっちなビデオの音声録音させたりムッツリ器用なやつでした。

ただ高校生の時のまん坊はそれはそれは悪戯大好きで生きとし生けるもの全てに迷惑をかけていたのですが、今回はそのKくんと僕の物語です。

当時ガラケーと言われるパカパカケータイが主流で、Kくんはauのソニー製のを使っていたのを覚えています。

今はもうないでしょうが「画像検索掲示板」というサイトがあり検索するワードに紐づく画像が何でも出てきてました。Googleの画像検索みたいな物ですね。

mixi全盛期でもありましたが僕らはそっちのけで面白画像を探しまくったのを覚えております。


「 ち ん ち ん 」


私がKくんの携帯を奪って初めて検索した言葉です。
その検索して出てきた画像は、和室で撮ったであろうそれはそれは画面いっぱいに刺激強めな「真っ赤ちん」の写真でした。Kくんの待ち受けに光の速さで登録にしたのを昨日の事のように覚えております。

それに気づいたKくんはすぐ直しますが、また携帯を拝借した時にSDフォルダの0066番目に保存しておいた刺激強めな真っ赤ちんを呼び起こしKくんの彼女からの着信時に真っ赤ちんが出るように仕込んだり、やりたい放題でした。

話は変わるがKくんと僕のいとこが、同じバイト先の薬局に勤めていたのである。よく店長、いとこ、Kくんでご飯を食べる仲で和室のインテリアの話などしながら交流を深めていたらしい。

そんなバイト先に写真を現像する機械がタッチパネルで導入された。

タッチパネルで現像できそうな機械のイメージ

当時、タッチパネル自体珍しい物で店長がKくんにSDカードを貸してくれと頼むとKくんは一応中身をチェックをしながら渡した。

Kくんに当時の事を聞いてみると彼はこう語る。

悲しそうなKくん

「あの日はそうだな。なんていうか・・すごく悲しい日になったよ。今でも思い出すと胸が苦しくなるんだ。」そう語るKくん


ソニーの仕様を偉そうに語るKくん

「ソニーの携帯の仕様は他社と違っていて勝手に1000フォルダ作られていてそんな一瞬で全部は見れない。一番上に全ファルダを確認できるが0066にある卑猥な1枚だけを見つけだしデリートするなんて芸当あの場じゃ無理だね。元々あそこに隠してたなんて思ってなかったし。」

ちょっとおこなKくん

それでそのなんだ、SDを渡したら店長が差し込んでそこからはあまり思いだしたくないんだ。色んな写真があって奥から時系列の古いものがタッチすると迫ってくるんだ・・・そうすると、例の・・・真っ赤ちんがな・・こっちに迫ってくるんだ!わかるか?店長がどんどんタップするから右からくる恐怖が!途中で気づいた俺は電源ぶっこぬこうとコンセントを探したよ。


そしたら店長が「な、なんなんだこれはァッーーーーーー!!!!」


と叫んだんだ。後はお前たちの予想通りだよ。誰のかもわからない真っ赤ちんがパネルに情熱表示で写ってやがる。

あまり良くない指のジェスチャーするKくん

いいか?これで終わらないぞ?
店長は動揺が隠せないよな。そらそうだ、多分俺の真っ赤ちんと思ってるし、俺が自分の真っ赤ちんを写真撮って喜んでるやつと思い込んでるはずだろ。

自分の部屋は和室って伝えてたしな。

俺もなんて言っていいかわからないからその場で「僕のじゃないです!!」って返答しちまったんだよ。

って伝えたけど店長は「そ、そうか・・」と言ったきりだよ。
この反応わかるかな?俺が誰かのを撮ったんだろうなって思ったろうな。

それからご飯も誘われないし、2ヶ月で気まずくてやめたよ。一年半続いてたんだぞ!?チクショウめ!!お前と関わるとロクな事ねーよ!昔からそうだ!

こんな感じでKくんは今自販機補充の仕事をしてると聞きました。幸せそうです。


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