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「いい冬」のマンガをみんなで語りました【マンバ読書会】レポート

どうも、クチコミとランキングでいいマンガが秒で見つかるサービス『マンバ』です!
「いい冬のマンガ」をテーマにオンライン配信イベント「マンバ読書会」を開催しました!このイベントのもようを、マンガソムリエ・兎来栄寿さんによるレポートでお届けします!
配信アーカイブを聞きながら参加者の皆さまイチオシの作品をぜひ読んでいただだければと思います。それではどうぞ!

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マンガソムリエの兎来です。
日に日に気温も上がり春めいてきたかと思えば急激に冷え込んだりもしている今日このごろ。皆様いかがお過ごしでしょうか。

2月25日(金)「#いい冬のマンガ」をテーマにしたオンラインマンバ読書会が開催されました。

前回は、私と司会のTさんに加えてゲストとしてお三方に配信に加わっていただきましたが、今回はまたTさんと二人だけのミニマルな回に戻って行いました。

冒頭は、冬季五輪も終わった直後というタイミングであることもあり、私から最高のフィギュアスケートマンガのひとつで「クワドラプル」が作中でキーワードとなっている『銀のロマンティック…わはは』について語りオープニングトークに代えさせていただきました。詳しくは↓のクチコミで書いておりますのでご参照ください(かつては花とゆめコミックスで単巻発売されていたのですが、現在は『甲子園の空に笑え』文庫版のみが電子化されており、そちらに収録されています)。

なお、そういった後の作品に繋がっていく礎を築いた、1970年代に描かれたフィギュアスケートマンガの金字塔『愛のアランフェス』の紹介記事がマンバ通信でも書かれていますので、こちらもぜひ併せてお読みください。

そうして歴史を紡いできたフィギュアスケートマンガですが、今フィギュアスケートマンガを語る上では絶対に外せないのが丁度このイベント日に最新号が発売となった『月刊アフタヌーン』で連載中の『メダリスト』。

最新話があまりにも神回すぎたので、そちらに関しても急遽たっぷりと熱を込めて語らせていただきました。第1話を読んだ時から尋常ではない熱量が感じられきっと凄いことになるという予感をさせてくれる作品でしたが、見事にそれが結実。マンガ読みとしての最高の喜びを体現してくれるような、至上の回でした。雑誌にしかない最後の煽り文も含めて完成されていたので、全人類に『アフタヌーン』本誌を読んでいただきたい気持ちです。

野球やサッカーなどのメジャー競技に比べると、ルールも詳しくは解らないことが多いウィンタースポーツの各競技ですが、それを解りやすく覚えながら楽しめるのもマンガの魅力です。

司会のTさん一押しでどうしても語りたかったのは、アイスホッケーを題材にした野田サトルさんの『スピナマラダ!』。

「『ゴールデンカムイ』が終わってロスになった人にも読んで欲しい」
という、『ゴールデンカムイ』ファンが読むと随所でニヤリとでき、もちろん単体でも純粋に面白い作品です。

また、いつもお世話になっているマンバの天の声さんより「冬ということで2021年に新アニメも放映された『シャーマンキング』の「恐山ル・ヴォワール」について語って欲しいです」という声を頂いていたので、一頻り語らせていただきました。

個人的に読み返すのがリアルタイムでジャンプで読んでいた時以来だったのですが、大人になってから読むとより一層沁みる名エピソードだな、と改めて実感しました。マタムネの味わい深さたるや……。

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コメント欄で珍しく荒ぶる天の声さん

『少年マガジンエッジ』にて『SHAMAN KING レッドクリムゾン』『SHAMAN KING マルコス』、『なかよし』にて『SHAMAN KING &a garden』、『マガジンポケット』にて『SHAMAN KING FAUST8 永遠のエリザ』などスピンオフも大量に描かれ、出版20周年を経てまだまだ盛り上がっていく『シャーマンキング』シリーズに今後も期待していきましょう。

そして、事前に募集していた「いい冬のマンガ」のクチコミを書いていただきましたので、そちらをご紹介。

『ホテル・メッツァペウラへようこそ』

「雪や森林等の大自然に囲まれた北欧の美しい景色の描写」
「一風変わったお客さん達やコックのクスタさんやオーナーのアードルフさんとの関わり合いから起こるドラマ性ある物語が非常に良い作品」
2022年に押さえておいて間違いのない作品です。

『舞妓さんちのまかないさん』

「舞妓のすーちゃん、屋形のまかないさんのキヨさん、そして二人の幼馴染・健太の三角関係」
「すーちゃんとキヨさんがロマンシスとしてとてつもなく強い!」
「初詣や雪かきなど三人のエピソードは青森の冬に結びつく」
と、「#推しを3行で推す」企画にも絡めてご紹介いただきました。前回イベントでも挙がった作品ですが、今後のメディアミックス展開でますます人気に火が点きそうです。

『動物のお医者さん』

「『北海道の冬』を感じることができるのが特徴であり魅力」
として、「ハムテルと犬ぞり」、「埋まる女・菱沼」、「埋まるモモンガ・モモちゃん」についてたっぷり語っていただいています。
「余談ですが私は北海道で犬ぞり体験をしたことがあります。一生忘れられないほど最高の経験でしたので犬好きの方にはおすすめです」
とのことで乗ってみたい……!

また、事前のトピックでも多数の作品が話題に上がりました。掻い摘みながら紹介していきます。

高野文子さんの『黄色い本』における新潟の冬のトーンワークが話題になると、最近マンバ通信の記事で夏目房之介さんも執筆された谷口ジローさんの『神々の山嶺』における雪山のトーンワークも手描きなのが信じられないほど素晴らしい、とレスポンスが。

同じ谷口ジローさんの作品で「冬の動物園」を挙げてくださった方も。

「冬の凛とした寒さのなかで、その寒さを凌駕するとかの力強い燃えたぎる炎のような熱さではないが、寒くてもけして冷え切り消えることのない小さくても強い熱さが誰の心にもあることが伝わってくる感じがする」
と思わず全文抜粋したくなる素敵な評をいただきました。

『ヒカルの碁』の後にほったゆみさんが原作を担当したスピードスケートマンガの『ユート』が面白かったけれど、その作画担当の河野慶さんが、実は『復讐の教科書』と同じ作者だと知ってびっくりしたという声も。

『黄金のラフ』で有名ななかいま強さんの『南風原カーリングストーンズ』が気になるという方も。

カーリングマンガは意外と描かれているんですが、頭脳的な駆け引きもありマンガ映えする競技だと思っています。

新谷かおるさんの『ガッデム』を紹介してくださる渋い方も。

「4巻の後半から最後までは冬の北欧スウェーデンでの氷雪路レースが舞台」
「平均気温マイナス21度の極寒だからこそエンジンがオーバーヒートするなどの、厳しくも美しい冬の雪国のレース・シーン」
と、魅力を語ってくださっています。

「冬といえば逃避行」(?)ということで、兄妹が「夫婦」として北陸に逃げてゆく物語『さらば、佳き日』と羅川真里茂さんの短編集『朝がまた来るから』収録の「冬霞」を挙げてくださったのはあうしぃさん。

「冬霞」は「貧しさ・辛さ・閉塞感が寒さと結びつき、苦しみを増幅する」と、冬の持つ厳しさが溶け込んだ名作を紹介していただきました。

「自然の密室を作ることが出来るのも冬って季節のおかげ」と福本伸行原作·かわぐちかいじ·画という豪華コラボ『告白~コンフェッション~』を挙げてくださった方も。

『マンガ沼』でかまいたちの山内さんも紹介していた作品で、いい冬かどうかは難しいところですが(笑)間違いなく名作であり、私も紹介したいと思っていた作品を先に出していただけて嬉しかったです。

『鋼の錬金術師』の北方司令部の描写が良かったという指摘もなされました。

機械鎧で凍傷になるなどのディティールはさすが北海道育ちの荒川弘さんらしいリアリティ。『黄泉のツガイ』もこれからますます楽しみです(感想・考察スレも盛り上がっています)。


終了後のコメントでは、「ポストアポカリプスと冬」というテーマはもう少し掘り下げられそうという意見がありました。

これらも良い冬かどうかはさておき(笑)、語り甲斐のありそうな題材なのでまた改めてどこかでやれたらいいですね。

世間では春の訪れを感じさせてくれる瞬間が増えてきましたが、まだまだ寒い日もありますし、時節柄健康には気を付けながら元気にマンガを楽しんでいきたいものですね。
いい冬をたくさん堪能して、万全の状態で春を迎えていきましょう。

なお、現在マンバではアイコンがもらえる楽しいイベントも開催中です。ぜひぜひ参加してみてください!

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まだまだ寒暖差が激しい今日このごろ、疲れてきたときには温かくしてマンガを読んでゆっくり過ごしたいですね。

さて3月の配信は「5巻くらいまで」のマンガがテーマ。読んでほしい5巻くらいのマンガをみんなでオススメし合いましょう!マンバでクチコミ募集中です!配信は3/25(金)19時!!

そして3月のアイコンラリーのミッションは「卒業するマンガ/春を感じるマンガ」へのクチコミ投稿です。締切は3/31(木)!
こちらもご応募お待ちしております

それではまた次回〜!

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