見出し画像

ひとさしゆびでネバーランドへ    ー紙の指人形であそびませんか

3歳児と家で過ごしながら仕事したり勉強したりする日々を送っています。
早寝・早起き・自炊に子どもと公園に出る1か半で、夫は体重が少し減りました。私は少し増えました。不服です。

-----

「紙でつくるピーター・パンのゆび人形」をつくりました。
よかったら「こどもと今度は何して遊ぼうかな」と案をお探しの方はぜひお役立てください。

画像1

・雨の日の退屈しのぎに
・まだねんねの赤ちゃんに話しかける材料に
・のりやはさみ、色鉛筆をおうちで使う機会として
どちらかというとお父さんの方が歌や手遊びよりも工作が得意な傾向があると聞きましたので、お父さんとお子さんが遊び、お母さんにひとやすみしてもらうのにも。
――――――――――――――――
①印刷する
②切る
③貼る
④指にはめて遊ぶ
――――――――――――――――
3歳の娘は今ハサミ・のりとお絵かきが好きなので、ぬりえと②③④をいっしょにやりました。

▼①印刷する
こちらからダウンロードしていただけます(無料)
指人形・ぬりえ版
指人形・すぐ使えるカラー版(水彩版)
指人形・すぐ使えるカラー版(色鉛筆版)

わかります。ダウンロードして印刷するの面倒ですよね。
本当によくわかります。
本当は印刷済のものをご自由にどうぞとお渡ししたいです。

画像2

(▼塗る)

画像3

▼②切る

画像4

▼③貼る

画像5

画像6

画像7

▼④あそぶ

画像8

画像9

画像10

お子さんがお口に入れないように、必ずご注意をお願いします。
(子どもって驚くほど紙を食べますよね)

そういった意味では対象年齢は3歳以上ですが、本人は遊べなくとも、触らなくとも、赤ちゃんの目の前で指人形を使って話しかけたり、空を飛ばせたりするときっと楽しいと思います。

「妖精って本当にいるの?」
ウェンディがそう尋ねるとピーターは答えます。
「いるとも。赤ちゃんが生まれると、一人にひとりずつ妖精がつくんだ」

-----

ロンドンに暮らす3人のきょうだい、ウェンディに弟のジョンとマイケル。
ベビーシッター犬のナナが彼らを寝かしつけると
窓からピータ・パンと妖精ティンカー・ベルが訪れます。

大好きなものを想像して心を浮き立たせ、妖精の粉を振りかけたら
空を飛んでネバーランドへ!

ピーター・パンの帰りを待っていたのは、迷子たちと鋭い鍵の手を持つジェームズ・フック船長率いる海賊。
ピーターの隠れ家を問われても決して口を割らないインディアンの少女タイガー・リリーと、かつてピーターが食べさせた(!)フック船長の手に味をしめて彼を追い回すワニもいますよ。

画像11

-----

「0歳から演劇や音楽を楽しめる暮らしをあたりまえにしたい」
行動次第で実現に近づくことができると信じていたその理想の前に、
図書館の本さえ楽しめない日々が訪れました。
さらに、感染拡大を防ぐために公園の遊具には立ち入り禁止の黄色いテープが貼られ、子どもの目に痛々しい「NO PLAY」と受け取れるメッセージが映っています。

多くの未就学児が、脳や各感覚の発達のたいせつな時期に他者との交流や折衝して学ぶ機会からーそして音楽・演劇・美術などを同じ空間で体験できる機会から隔離されてしまっています。
後からたっぷり与えても、この時期に戻ることはできません。
心から残念に思います。

けれど、たくさんの方がこの期間を楽しく学び豊かに過ごせるようオンラインで発信してくださり、私もその恩恵にあずかることができました。
本当にありがとうございます。

そこで、ひとまずは今私たちなりにできることを考え、おうちでできるあそびの道具をつくりたいと思いました。
言葉を使って、目が合い、一方的にではなく双方向に影響を及ぼしうる、
てのひらの小さな劇あそびの道具です。
紙で作ろうと思ったのは、やむなく子どもを保育園に預けて医療に従事してくれている知人にも、遠く離れている方にも、そしてもしかしたらこれまでご来場くださったお客様にも、「もし良かったら」と贈れると思ったからでした。

ネバーランドを探して

画像12

2017年、私はミュージカル「ファインディング・ネバーランド」を観て胸の奥がちぎれそうに苦しくなりました。作者ジェームズ・バリ氏が「ピーター・パン」を生み出すまでを描いた作品です。

 そうだ、想像するってこんなに素敵なことだった。
想像した世界を信じて自由に遊ぶあの感覚を、技術で持っているつもりでいつの間にか失ってしまったことの悲しさと、それにもう一度出会えて良かったという嬉しさに涙しました。

作者が悪役フック船長に自分の名前(ジェームズ)を付けていることもお気に入りです。
ピーター・パンは、ピーターという少年とのごっこ遊びから生まれたようです。
「世にも恐ろしい、泣く子も黙る…えー、そう、ジェームズ・フック船長のおでましだ!」
こう言ってピーターの前に登場したのかもしれません。
すばらしい即興です。まさにplay(=「遊ぶ」「演じる」)ですね。

画像13

物語のただしい流れが気になる方がいるかもしれませんが、あらすじは遊びに取り掛かるのに役立つ、そのくらいでいかがでしょうか。
絵本を読んで確かめる必要はありません。
(読みたくなったらぜひ読んでみてくださいね!)
すでにある枠組みから外れた方がよっぽど面白いものです。

お子さんがワニや海賊にキャーと言って逃げるのを追い回したり、わんぱくに戦ったり、わけもなく犬のナナが乱入してもいいし、ぬいぐるみやヒーローのおもちゃを参加させてみたり。
全然ちがうお話が生まれたらしめたもの!

画像14

今は劇場に行けませんが、おうちのなかで劇あそびを楽しんでもらえたらうれしいです。
ちょっぴり若草物語やサウンドオブミュージックみたいですね。

--------

何かを変えたとしても

となりに座る知らない子につられて笑う。
クイズに手を挙げて満席のお客様から大きな拍手を浴びる。
お父さんお母さん、そして会場全体で声を合わせて参加する…
キッチン・ワルツでは劇場でそんな体験ができるようにねらってきましたが、やり方を変えねばならないのかもしれません。

画像15

画像16

画像17

画像18

画像19

画像20

画像21

画像22

画像23

でも、このようになったからこそ0歳から音楽や演劇を楽しめる暮らしを
当たり前にしていきたい。
ゆびにんぎょうを思考するための一歩に、
方法を模索してきます。

言葉と音の本棚キッチン・ワルツ
乳幼児芸術体験推進ネットワーク代表
平井真奈

こちらからダウンロードしていただけます(無料)

指人形・ぬりえ版
指人形・すぐ使えるカラー版(水彩版)
指人形・すぐ使えるカラー版(色鉛筆版)

※公演の写真は2019年以前のものです。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?