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#0009 父と選挙

父から貰った言葉はほぼないのですが、20歳になった時に、選挙には必ず行くこと。年金と健康保健はきちんと払うこと。と言われ、それだけは守ってまいりました。

普段何も言わない無言無口不器用な父に改めて告げられると、子供心にすごく残るものですね。これは、絶対な奴だな。と思ってきたわけです。

祖母たちも、老人ホームに入ってからも選挙に行きたいというので、車椅子押して連れて行ってたものです。彼女たちのアイデンティティですね。夜中まで選挙番組を食い入るように見ていて、子供ながらになんでだろなーと思ってましたが

戦争で子供や家族を亡くした祖父祖母たちの選挙に対する気持ちは強く、それを引き継いだ父母からの影響は私に色濃く。それだけが私が家族から貰った唯一の教えの言葉。笑

でも今考えると、一番大事なこと教えてくれたなとは思います。

しかし、選挙というのは個人の自由意志で、何者にも侵されてはならない。だから人が誰に入れましたかとか自分は誰に入れたとかは誰とも話してはならない。とも言われており(たぶんもっとラフに言われたんだけど、絶対的な奴だと思ったので、そう記憶している)

それを頑なに守ってきたのですが、まぁまぁ妙齢になってから父とその話になり、そんなん家族や夫くらいには、自分の判断で話したかったら話せやと言われて、ええーーーーっ!話していいの?と驚愕しました。

実際、一言でもそれを口にすれば逮捕されるか、人間として失格なんだと思っていましたからね。

親の教えって、ほんと強い。

俺そんなこと話したか?と言ってましたが、あの頃の父としては、政治の話は人とはしないほうかよろしっていう大人のアドバイスだったんでしょうが…

その説明がないからー!無知な時に結論だけ話されると刷り込まれるからー!なんか逮捕されるって思ってたーー。

でもやっぱり父の教えは正しかったなと思ってます。

毎回選挙の時に、このことを思い出して、クスリとしてます。

☺︎今日は総じていい一日にだったと思えたこと

選挙にいったこと!

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