低反発メンタル

人の心は実体を伴わないと言われているが、実は、段円形の低反発な器官であることがわかっている。それを指で押し込むと、凹んだり、穴が空くことになる。ただ、長時間かけて、この凹みが平面に戻ったり、穴がゆっくりと閉じられていく。色は人によって変わるが基本的には、乳白色をしており、年齢とともにこれが灰色になっていく。これの含む水分量についても同様に加齢とともに脱水し水を含みにくくなるため、年齢を重ねると戻りにくく割れやすいということになる。
つらい思いをすることや他人に裏切られること、それぞれが想定もしていなかった不快な出来事というのは、時折現れる。このときに、この器官は穴を開ける。ちょうどホットケーキを作るときなどにフツフツと気泡で記事に穴が空くような状態だ。重い不快感を感じると器官の熱が高まる。発熱は人体の中でも最も高い温度になる。胸が苦しくなったり、吐き気を催すのは、そのように器官が光熱になった場合となる。その後、穴が空き、器官が自律的にその穴を埋めるまでに長期間の時間が必要であり、塞ぎ切るまで前向きな気持になれなることはできない。
脳からの信号を感じ取り、この器官は孔を開けることになるが、器官を切除してしまうと廃人のようになってしまうことから、慎重に取り扱われている。
心が苦しいとき、この穴を意識し、塞ぐことを考えるべきである。そして、どうしても早く塞ぎたい場合、原因となったこととは別の新たな経験を自ら切り開く必要がある。会いた穴に長く影響されるのではなく、ことなる目的に目を向けることが必要となる。

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