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五月晴れと追悼の5月

5月といえば、5月にちなんで命名された名作アニメーション映画『となりのトトロ』のサツキ(五月)とメイ(May)をいつも連想する。
さて、わたしの2021年5月をふり返ってみよう。

日本での梅雨は通常6月だが、台湾では一足早く5月が梅雨の時期となる。
五月晴れ(さつきばれ)という言葉があるが、もともと、旧暦5月、今の6月が梅雨の時期であることから、梅雨の合間の晴れ間のことを指していたといいう。新暦の使用が普及した現代では、五月晴れをごがつばれ、と読むこともあり、新暦5月のすがすがしい晴れた天気を表すこともある。

ところで、昨年から一年以上降雨量が少ない状態が続く台湾では、水不足が深刻となっている。わたしが住む台南では、もともと降雨量が少ない街ということもあって、今年の5月も雨がほとんど降らない異様な「五月晴れ」がつづいた。

5月の初旬は、雨が降りダムの深刻な水不足が解消されることを祈る一方で、天気の良い日が続いていることに嬉しさも感じていた。

しかし、5月13日、大規模停電を契機に、わたしの天気に対する想いは一気に雨乞いモードへと傾いた。というのも、ダムの深刻な水不足が電力供給にも影響することが判明したからだ。

13日午後、オフィスで事務作業をしていると、突然パソコン画面と電灯の明かりが消えた。しばらくすると、スマートフォンは緊急アラートを受信した。興達港の発電所でトラブルが発生したことによる緊急停電ということだった。その日は一部地域で計画停電が実施され、夜まで停電の影響が続いた。すでに真夏日でエアコンなしでは暑苦しい夜となっており、停電を恐れてシャワーもできず、不安を感じた一夜だった。

その後も数日間は断続的に電力供給不足が発生、何度か一部地域での計画停電が実施され、メディアはダムの水不足により水力発電が困難なことも要因のひとつだと報じていた。なるほど、水不足と電力供給にはつながりがあったのだ。これまで水や電気という生活インフラに対して強い不安を抱いた経験がなかったため、インフラの社会的重要性について強く認識することができた貴重な停電体験だった。


そして、5月は、2000年代初頭に急逝した二人のアーティスト(歌手)を悼む月でもある。二人には後世に残るアニソンを世に送り出したという共通点がある。

ひとりはZARDのボーカルとして活躍した坂井泉水さん。
代表曲は『負けないで』。アニメ『名探偵コナン』、『ドラゴンボール』などの主題歌も歌っていた。
5月27日の命日に合わせ、毎年追悼ライブが行われている。今年はアコースティックライブが企画され、28日まで無料公開されている。京都・高台寺で収録された素敵なライブだった。

ZARD・坂井泉水さんの命日に皆さんと共に
坂井さんの遺した楽曲に触れ、坂井さんを偲ぶ
ZARD初のアコースティックライブ無料配信のご案内です。
■ZARD Premium Acoustic Live at 高台寺
配信日時:2021年5月27日(木)20:00~(終了予定20:30)※事前収録映像
配信URL https://youtu.be/UBBjeluf3pE
※2021年5月28日(金)23:59までの期間限定公開
ZARD初のアコースティックライブは奇跡的に雨の上がった梅雨の合間、四季折々の庭園の美しさでも知られる京都・高台寺にて事前収録(5月26日)されました。ぜひご覧ください。
https://wezard.net/ より


もうひとりは岡崎律子さん。命日は5月5日。
2001年に放映されたTVアニメ『フルーツバスケット』の主題歌を作詞作曲、歌手としても活躍した方だ。軍艦島出身としても知られる。

わたしは彼女の儚くも透き通るような声が好きで、学生時代によく曲を聞いていた。彼女が軍艦島出身ということから軍艦島に関心をもつようになり、大学生のころ(2011年夏だったと記憶している)、長崎の地元ツアーに参加し、軍艦島を訪問したこともある。

端島(長崎県)
端島(はしま)は、長崎県長崎市(旧西彼杵郡高島町)にある島である。軍艦島(ぐんかんじま)の通称で呼ばれている。「羽島」とも書いていた。
明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、1960年代には東京以上の人口密度を有していた。日本初の鉄筋コンクリート造の高層集合住宅がある。
1974年(昭和49年)の閉山にともなって島民が島を離れてからは、無人島である。
2015年、国際記念物遺跡会議(イコモス)により、軍艦島を構成遺産に含む「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録された。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%AF%E5%B3%B6_(%E9%95%B7%E5%B4%8E%E7%9C%8C)より


さあ、これから6月を迎える。6月といえば、ライチの季節である。
今年は残念ながら不作と聞いているが、機会があれば生のライチを食べたいと思っている。他の南国フルーツも続々と旬を迎えるため、安くて新鮮で美味しいフルーツを食べる楽しみが増えることだろう。
6月はもっとわくわくが増えますように。

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