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ハイパーローカルメディア『いわみち新聞』をつくりました。

真鶴出版が拠点を置く真鶴。その真鶴の中でもさらにローカルなエリア「岩道」の新聞をつくりました。

題して、ハイパーローカルメディア『いわみち新聞』です。

『いわみち新聞』書影_表紙

一枚ペラの手書きを中心とした新聞。今後販売していく予定ですが、こんな事態なので外出自粛のお供に良かったらご自由にどうぞ(もちろん、スマホからでも見れるのですが、紙好きとしてはやはり印刷してもらえるとうれしいです)。

〈自宅で印刷の場合〉
本当はB4サイズですが、A4サイズの印刷でも読むことができます。

〈セブンイレブンのネットプリントで印刷の場合〉
予約番号:30268108
DL期限:5/11(月)23:59
※ネットプリントでは、B4サイズ、カラーで120円です。印刷時に「両面印刷(長辺とじ)」に設定すると一枚で楽しめます。

『いわみち新聞』創刊号について

新聞の名前に掲げた岩道(いわみち)とは、真鶴駅から真鶴出版に向かう途中にある道の呼称です。昔は肉屋、魚屋、八百屋、駄菓子屋、美容室があるにぎやかな通りだったそうです(今ではそのうち肉屋と美容室だけ残ります)。

でもここ数年で、喫茶店ができ、ピザ屋ができ(すぐ近くに移転準備中)、パン屋ができ、美容室では出張美容室が始まり、新しい流れが確実に始まっています。

新聞おもて面では、昨年岩道にオープンした〈パン屋秋日和〉店主の清水さんにお話を伺いました。うら面では、岩道在住・オーガニックカフェ〈Willd〉の山本奈津子さんのレシピや、真鶴出版・川口のおすすめ本コーナーなど5つのコンテンツを詰め込みました。

イラスト&デザインは、現在真鶴出版を手伝ってもらっている山本ひかるちゃん。三年前から『いわみち新聞』の構想はあったのですが、ひかるちゃんの「新聞をつくるのが趣味なんです」の一言から再稼働しました。

本番の印刷は、神戸・塩屋にある旧グッゲンハイム邸とのコラボでリソグラフで刷り、オリジナルブックカバーとセットで330円で販売予定です。

なぜ“ハイパーローカル”なのか

『いわみち新聞』は真鶴の人、また真鶴に訪れた人に向けて販売するメディアです。こうやってnote上では配信するかもしれませんが、地域外に向けて発売するものとしては考えていません。

もともと真鶴出版を始めたときは、真鶴から東京に向けて情報を発信していきたいと思っていました。ただ活動を続けるにつれて、東京へ向けて発信することと同じぐらい、地域の人に向けて発信することが重要だと感じるようになりました。なぜなら、地域の人がその地域のことを誇りに思えることが、これからの地域にとって大切なことだと思うからです。

バブル全盛期の真鶴を知っている地元の方は、「こんな町もうダメだよ」と言う方も少なくありません。(おそらく全国の地方がそうですが)目の前でお店がどんどん少なくなっていくところを見ていたら、そう考えるのも自然なことだと思います。

でも、外から真鶴に遊びに来たときに、「良いところでしょう?」、「最近お店が増えてきてね」と、地元の人が町のことを誇りに思っていたほうが、その町をもっともっと好きになると思うのです。

ではなぜ町名である『まなづる新聞』ではなく『いわみち新聞』なのか?

「岩道」というのは、仲の良い肉屋のおっちゃんから聞いた昔の呼称で、最近の真鶴の人は使いません。ただ、この道について、「最近“あの辺り”はお店が増えてきたねぇ」と言ってくれる人たちは多いです。そこで改めてこの呼称を使うことで、真鶴に漂う目に見えない新しい流れをより地域内に可視化していきたいと思っています。

今号ではまだできていませんが、今後はこの地域の歴史など、より地域を深掘りしていくものにできたらいいなと思っています。「地域の深層」から発掘された面白いものは、きっと地域内の人も地域外の人もみんな楽しめると思うのです。

ちなみに、「ハイパーローカルメディア」はこの構想をトミトアーキテクチャ・冨永さんに伝えたときに、冨永さんからパッと出た言葉です。

これを機にnoteを始めます。まだ右も左もわかりませんが、良かったらフォローしてください!

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