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第2回 リーダーズ講座

QUOITWORKS代表 ムラマツさん@muuuuu_chang)の講義を受講しました。今回はオフライン開催となっており、現地参加ができなかったことが悔やまれます。

ポータブルスキルとは

今回の講義におけるメインテーマは「ポータブルスキル」についてでした。
私は「ポータブルスキル」については今回初めて耳にしたのですが、世間でビジネス力と抽象的に語られるものは、ズバリこの「ポータブルスキル」に当てはまるとのことです。

「ポータブルスキル」とは「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」のことです。(厚生労働省HPより抜粋 )

このポータブルスキルは、ディレクションにおいて必要とされる要素でもあります。講義では、特に重要とされる3つのスキルについて語られました。

戦いに負けないための超重要スキル

デザイン力が高くてもこのスキルがないと「戦いに負ける」と語られた重要な3つのスキルが次の3つです。
1.論理的思考
2.交渉術
3.伝え方
ただし、これらのスキルは基本の考え方として理解するもので、他者と差別化するものではありません。

論理思考

論理的思考が上手いデザイナーは、論理的にわかりやすく説明ができるので、理解していないことから発生する不毛な案出しや修正を回避することできます。ユーザーのためになることに時間をかけられ、結果的にクオリティも上がります。論理思考で取り急ぎ覚えるべきは「ピラミッドストラクチャー」と、「So What? / Why so?」の2つです。

  • ピラミッドストラクチャー
    聞き手の理解プロセスに添わせ、主張(結論)を根拠で支えていく方法。主張に対し、聞き手の「なぜ?」をぶつけていく。

  • So What? / Why so?
    だから何?それはなぜ?で自問自答する。(心にひろゆきを置く)

主張に「なぜ」を、理由には「他人も同じくそう思うのか(根拠は?)」をぶつけていくことで、客観的で強い主張とその根拠ができていきます。

交渉術

優れた交渉ができると、クライアントと互いにメリットがあることを理解してもらいやすく、作り手として良い条件を揃えられるようになります。(コストがかかる、新しい表現をしたい場合でも妥当性を主張できる)
優れた交渉とは「探究型の交渉」であり、一方の要求のみを通すのではなく「お互いに納得できる答えを探し合う」ことが大切です。交渉とは互いに嫌なことを擦り合わせていく行為のためストレスがつきものです。ストレスから逃げようとして相手の気持ち(相手が嫌なことをしないこと)を優先してしまうことは交渉において危険です。
とにかく相手の話を聞き、お互いに本当に望むことが何か話し合うこ重要になります。(絶対に譲れない点、というのは意外と少ない)

伝え方

伝え方が上手くなると、クライアントからYESを引き出しやすくなります。また、チームの士気やメンバーのやる気にも良い影響を与えることもできます。伝える力=クライアントの伝えたいことを具現化する能力とも言えるため、伝え方が上手くなればデザイン力も上がります。
意識すべき伝え方の基本ルールは次の3つです。

  1. お願いをそのまま言葉にしない

  2. 相手の頭の中を想像する

  3. 相手のメリットと一致するお願いを作る

これらの基本ルールに加えて、「YESを引き出すお願い方法」として次の7点を意識します。

  1. 相手の好きなものを探る

  2. 相手が嫌なことを回避させる
    (避けるために有効なことを提案する)

  3. 選択肢を用意する
    (〇〇なAか△△なBのどちらが良いか)

  4. 認められたい意欲を刺激する
    (あなたの力を借りたい、一緒にやりたいなど褒めつつお願いする)

  5. あなた限定
    (〇〇さんだから〜。私だから必要とされていると思わせる)

  6. チームワーク化
    (面倒なことでも人一緒ならやろうと思える)

  7. 感謝
    (感謝から入られると、NOとは言いにくい)

これらのポイントを意識し、相手からYESを引き出すことができるようになれば、結果的に実績のクオリティや、自身の市場価値も上がっていくとのことでした。

なぜポータブルスキルが大切なのか

ここまで重要なスキルについてまとめてきましたが、ではなぜそのスキルが必要になってくるのか?
そもそもデザインというのは「語らずとも説得力がある事」が必須であり、今回の本題のポータブルスキルというのは、それを増強させるためものとなります。

  1. 語らずとも心を掴む、デザイン・価値・アイデアを作る

  2. 散々自問自答して出した自分の答えを、正しく理解してもらう為にテクニックを使う

人は頭だけ納得しても、心も納得しないと動かないため、デザインとポータブルスキルの両立、そして1、2の順番が重要になります。

おすすめの勉強法

世の中には実用書がたくさんあり、講義の中でもいくつか実用書の紹介がありましたが、ムラマツさんからズバリ一言。「本買わんでいい!」

実用書は無駄が多く、いきなり読むのは大変なので、優しい方法から始め、興味があったら徐々に詳細を調べる。具体的には下記の方法・順番がおすすめとのことです。

  1. YouTubeで要約がないか調べる

  2. ブログで要約がないか調べる

  3. オーディオブックで聞く

  4. Kindleで買ってスマホで読む

  5. Kindleでない場合は本で買う(最終手段)

今のご時世、YouTubeには膨大なナレッジが溢れていて、とても便利で効率的ですね。もちろん一つの情報源に頼ることはリスクがあるかもしれませんが、YouTubeでいくつか動画を見るだけでも十分勉強になります。さらに情報収集が必要な場合は他の媒体に手を出す。日頃から電子書籍で買うようにはしていますが、買うだけ買って消化しきれていない書籍が多い私はギクリとしました。

SNS発信について

講義後半ではSNS発信のをお話しいただきましたが、詳細は割愛します。一部普段から自分が意識していることと重なる部分があったので紹介します。
SNS発信のベースの考え方として、次の2つが挙げられました。

  1. 人に伝えたいこと、見られていいものを書く。

  2. 自己開示(顔出し、名前などの実態感、ポジティブな面の開示)

※以下、は個人の考えであり講義の内容ではありません。
私個人の考え方ですが、SNSでありのままを書くのは危険だと思っています。いわゆる愚痴や病みツイートのようなネガティブな印象を与えやすい内容は、その人自身の価値を下げかねないと思っていて、愚痴っぽい人や性格に癖がありそうなどの悪いイメージが残りやすいような気がしています。
特に最近のSNSは勝手におすすめに出てきたり、全く知らない人の投稿が意図せず表示される仕様になっていますので、「見られて困るようなこと」はそれなりの覚悟をもって投稿するべきと考えています。

ある程度の人間味を残すことは大切ですが、ここ最近は「誰に見られても構わないか、変な誤解を与えないか」を意識して投稿をするようにしています。あくまでSNSにおいては100%自己開示をする必要はないと思っていて、「相手を不快にさせない自己開示」で良いと思っています。

まとめ

今回、ポータブルスキルについて知ることができましたが、まだまだ奥が深い内容であるとともに、座学だけでは身につけることが難しい内容だと感じました。交渉にしても、伝え方にしても、相手がいないと成立しない行為です。
私はまだクライアントワークをしたことがなく、クライアントを相手にした時に説明や交渉がきちんとできるだろうかと不安ですが、今回の講義の内容を意識しながら今後機会が訪れた時に少しでも戦える力を身につけたいと思いました。

おまけメモ

講義でも紹介された、ムラマツさんおすすめのディスカバリーチャンネル。まだ見れていないのですが、隙間時間に見ていきたいと思います。


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