見出し画像

研究会#6 ひらくかたち(小原流 師範科一期)

ひらくかたち: 主枝・副枝で"ひらく"姿の美しさを表現する。
花材: アリウム・コワニー(3) ラナンキュラス(2) レザーファン(2)
花器: プリンセス
〈結果〉100点💮

画像1

□今回のお題で意識したこと

・アリウムは軸の強さを補強するために剣山に刺す部分は枝を2本にする。
・主枝には1/3以内の中間枝を添える(中心線から前後30°以内)ことがルールだが今回の花材では難しいため、レザーファンやアリウムで力を添える。
・客枝のラナンキュラスは大きさによって傾きを変える。大きい場合は下に。
・レザーファンは高低差をつけてリズム感を出す。
・中間高のラナンキュラスは上から見た時に中心線によるより少し外側に向いていた方が左右へ力が向く。
・色のあるラナンキュラスとアリウムを中心に持ってきすぎると力が中心に集まってしまい、ひらく形の趣旨とは異なるので、ラナンキュラスの蕾やレザーファンを利用して役枝に力を添える。
・横から見た時に客枝が一番前に出ている。

□当日の花の状態

▷コワニー
・軸はすべてしっかりしていた。
・一番軸がしっかりしていて太い花の咲き具合は3割ほど。
⇒2/3の花の咲き具合が同じくらい少なかったので、いちばん多く咲いていた花は足元の花に。役枝の花はボリュームが小さかったので、主枝の長さは器の横の長さの1.5〜1.8倍にして、中心からの距離感を抑えつつ”ひらく”を意識した。
▷ラナンキュラス
・とても大きく開いていた。(10割?)
・軸を魅せたい曲がり方だった。
・2本の大きさがほぼ一緒だった。
⇒客枝のラナンキュラスは2周分くらい花びらを取った(あまり変わらなかった気もする)。客枝のルールは主枝の1/3の長さ、45°〜60°の傾きなので、主枝よりも際立つ大きさの花だった今回は60°まで深く倒した。中間枝のラナンキュラスも役枝に対して大きかったので、真正面を向けるよりもピンクを中心から離れたところにポンと置くイメージで左寄せ・中心線を向くように、かつ軸の曲がりを見せるように。
▷レザーファン
・大きくて緑が青々しく綺麗だった。
・小分けに使えば葉の流れ、大きさが異なる葉だった。
・葉が縮れているところが少しあった。
⇒小枝ごとに細かく切って大きさや葉の流れが一定にならないように中心から外に向かって挿したり、直角気味に挿したりした。高低差も↘︎や↗︎などではなく全体的にみてジグザグになるように意識した。

□今回の研究会の感想

2種の花のボリュームが全く異なっていて、外へ力が向かう型を表現するのが難しかった。ただ、5本の花とレザーファンの大きさや向きのリズム感を意識しながら生けるのは楽しかった。しかもまさかの100点!初めてのことで扉が開いた瞬間みえた100の札が信じられなくて、確認をする席を間違えたかと思ったけど、自席だと確認して思わず えっ と声を漏らしてしまった。。。 川上先生の講評は基本を板書に図式化してくれたり、イメージしやすい言葉遣いで分かりやすかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?