子どもから大人への移行

今日の学び

子どもから大人へ
日本だと20歳になると、成人を迎え「大人」の仲間入りをするとされている。
現在の日本では18歳から選挙権が与えられ、女の子は16歳から、男の子は18歳から結婚でき、お酒とタバコは20歳から。
イギリスでは、犯罪責任は10歳からで、知的能力は16歳までに備わるとし、軍の入隊も16歳。選挙権は18歳とされている。

移り変わり
人が、何かに移行する時、基本的に3段階のステップがある。
1. 今の状況との離別
2. 元の状況でも、次の状況でもない状況
3. 新しい状況への参入

識閾(ある意識の出現と消失の境界)のリスク
→線引きしないといけない。
例えばシリア難民がイギリスに避難した場合だったら、半分はシリアの自分、半分はイギリスの自分など、中間にいる期間があるから、必ずしも線引きできない。

Liminality:中間にいて、立ち止まっている。
Transition:中間にいるけど、前進している。

ユニバーサル・クレジット制度
イギリスでは、生活保護制度として「ユニバーサル・クレジット」というものを2017年から本格導入している。
この制度は、基本的には収入がない人への金銭的援助だけど、18〜25歳の人は全額の79%しか手当を支給されない。分かりやすくいうと、26歳以上で収入がないと100万もらえるのに、25歳だったら、79万までしかもらえない。
厳密にいうと、16歳で学校を退学した場合手当を受けられるが、それと同時に就労訓練を受けないといけないから、16〜18歳の「無職」は実質ありえないらしい。

リスク
社会的リスクは、物事が動く時に起こることがある。(経済不安・就職難)
そのリスクの経験は、性別・年齢・人種・障害などによっても異なる。

リスクというとネガティブイメージが先行してしまうけど、子どもたちにとってリスクは、成長にとって欠かせないものでもある。
「できるかわからないけど、挑戦してみる」っていうのは、まさに。

20代前半までは、脳の発達が行われているからリスクやリスクテイクする。
思春期の脳は、構造的な変化と神経回路の強化、ホルモンレベルの変動などが起きている。そのために、思考力に不確実性があったり、感情反応に敏感(反抗期とか)だったりする。

思春期のリスクと傷害
家庭外において、子どもたちはリスクを経験することがある。
性的搾取・犯罪加担・人身売買など。
これらは、思春期の子どもたちはレジリエンス能力があるとされ、子どもたちの声が無視されることによる。
保護者の管理能力も必要でありながら、これらのリスクから守るには子どもの保護システムが重要になる。
しかし、子どものアフターケアに焦点が置かれ、そもそもの問題の根源を絶つアプローチをしていないなどの理由から、システムは不十分とも言える。

その一方で、「子どもリスク」ではなく「子どもリスク」とされることもある。

保護とは
子どもの保護システム:問題の大小によって福祉が動く。
大人の保護システム:個人の価値(エンパワメント・well-beingなど)に重点が置かれている。

イギリスのEFRHシステムが、子どもから大人への移行のサポートとしている。「大人」としての規範を、子どもにも適用できるよう再考したり、地域社会にどう政策してもらうか考えてもらったりしている。

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自分の中での不明点

・授業がわからなさすぎて、何がわからないかもわからない。
・EFRHも、きちんと理解していない気がする。

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個人的見解

子どもから大人への移行っていうトピックは面白かった。
昨日まで19歳だから「子ども」とされていたのに、次の日に誕生日を迎えただけで「大人」になるのは、確かに不思議だ。

どうなったなら、大人になるんだろうとも思う。
成人してずいぶん経つけど、いまだに「私、大人!」っていう意識が自分の中では形成しきれていない気がする。何なら、精神的も気持ち的にも大学生、もっというと高校生から大して変わっていない。数年前、高校の時に書いた平和学習の文集を読んだ時、今の自分が考えていることと何一つとして変わっていなくて、ショックを受けたこともある。

数字だけを切り取って、はい、20歳。はい、大人。はい、責任もちなさい。ってするのではなく、個人に合わせていくっていうのは大事だと思う。だけど、それを社会っていう大きな枠組みで見た時に、どう規律とバランスをとって落とし込んでいくのかは難しいなと感じた。

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